※久々の投稿です。トビー・フーパー監督のご冥福をお祈りします。
テキサス自動のこぎり大虐殺。
アメリカ、テキサス州。
頻発する墓荒らし。
帰郷を兼ねて墓の無事を確認しに来た男女5人の若者。
彼らが一人のヒッチハイカーを拾った事から悪夢は始まる。
舞台は荒野の一軒家。
そこに迷い込んだ彼らは、白昼堂々理由もなく次々に殺されていく...。
この映画は、スプラッターものとして認識していたが、今となっては全然エグくない。
登場人物全員がどこか異常さを感じさせ、観客に不安感を与える演出がうまい。
また、荒い画質の映像も物語にピッタリだ。
予算がなかったため16mmフィルムで撮影したものを拡大して映写したとのこと。
最近はデジタルリマスター版が出ているが愚の骨頂。
この映画は画質が悪いことが恐怖の質を高め、名作たらしめたのだと思う。
どちらかというと殺人の描写より雰囲気を楽しむ映画であり、間延びした感もある。
自分としてはイマイチ乗り切れない部分もあるが、雰囲気の演出はベストだ。
あまり好きではない内容だが、作品としては上質に感じるという、珍しい作品だった。
2017/09/20