しぇんみん

悪魔のいけにえのしぇんみんのレビュー・感想・評価

悪魔のいけにえ(1974年製作の映画)
3.0

※久々の投稿です。トビー・フーパー監督のご冥福をお祈りします。

テキサス自動のこぎり大虐殺。

アメリカ、テキサス州。

頻発する墓荒らし。

帰郷を兼ねて墓の無事を確認しに来た男女5人の若者。

彼らが一人のヒッチハイカーを拾った事から悪夢は始まる。

舞台は荒野の一軒家。

そこに迷い込んだ彼らは、白昼堂々理由もなく次々に殺されていく...。

この映画は、スプラッターものとして認識していたが、今となっては全然エグくない。

登場人物全員がどこか異常さを感じさせ、観客に不安感を与える演出がうまい。

また、荒い画質の映像も物語にピッタリだ。

予算がなかったため16mmフィルムで撮影したものを拡大して映写したとのこと。

最近はデジタルリマスター版が出ているが愚の骨頂。

この映画は画質が悪いことが恐怖の質を高め、名作たらしめたのだと思う。

どちらかというと殺人の描写より雰囲気を楽しむ映画であり、間延びした感もある。

自分としてはイマイチ乗り切れない部分もあるが、雰囲気の演出はベストだ。

あまり好きではない内容だが、作品としては上質に感じるという、珍しい作品だった。

2017/09/20
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