しぇんみん

キャプテン・マーベルのしぇんみんのレビュー・感想・評価

キャプテン・マーベル(2019年製作の映画)
3.9
ペガサス計画とアベンジャーズ構想。

はるか彼方の宇宙で_

至高の人工知能"スプリーム・インテリジェンス"に統治されたクリーと、変幻自在の"シェイプシフター"スクラルは、長きに亘る戦争を続けていた。

惑星ハラでスターフォースの隊員を務めるクリー人ヴァース。

彼女には6年以上前の記憶が無く、見知らぬ女性の悪夢にうなされ、眠れぬ日々を過ごしている。

スターフォース長官ヨン・ログは、両手から"フォトン・ブラスト"というビームを出せる、唯一無二の彼女の能力と素質を買っており、精神・身体の両面から彼女を鍛えていた。

そんな中、クリーの諜報員がスクラルに捕縛されたと連絡が入り、ヴァースたちは救助に向かうことになるが、それはスクラル人の罠であり、逆にヴァースは捕らえられてしまう。

スクラル人のリーダー、タロスは何故かヴァースの失われた記憶を探っていたが、何とか拘束を解いた彼女は、スクラルの宇宙船を破壊しつつ脱出に成功する。

そして脱出ポッドが落ちた先は、C-53=地球であった…。

舞台は、他のMCUヒーローたちが登場する以前の1995年。(正式にはキャプテン・アメリカも活動していない)

本作で描かれるのは3点、「キャプテン・マーベルの誕生」「ニック・フューリー・オリジン」「アベンジャーズ構想発案に至る理由」だ。

アクション面は興奮必至、ヴァースの失われた記憶の謎解きもワクワク、"テッセラクト"を始め『アベンジャーズ/エンドゲーム』に直結する重要な出来事も描かれるので、文句なしの出来だ。

あと、フューリーにとっては、あの"猫"の役どころが意外に重要だったりする。

ラストで、キャプテン・マーベルがこれまで地球で活動していなかった理由も、ざっくり明かされることになる。

また、若かりし頃のニック・フューリーとフィル・コールソンの関係性、『ワンダビジョン』で活躍するS.W.O.R.Dのマリア&モニカ・ランボー母娘、後にサノスに与するクリー人ロナンとコラスの登場など、MCUにおいて重要な描写も多いので、ファンには必見の作品になっている。

ただ、覚醒後のキャプテン・マーベルの能力が、少しばかりチート気味な点が気になるのが惜しい。

まあでも全体的に楽しめる作品なので、観て損はないと思う。

ハナマル!

2022/10/16
しぇんみん

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