R

ギルダのRのレビュー・感想・評価

ギルダ(1946年製作の映画)
4.3
すごい! 何がすごいってギルダ演じるリタヘイワースの圧倒的魅力! 上海から来た女では、んー、この人が伝説的女優なのー?と不思議に思ったけど、なるほど! ごめんなさい! スゴイわ! 初登場の髪を振り上げて、こっちを向いてニコッとするシーンで、うおっ! すさまじい! と思わずテンション爆上がり! この人は上海のときみたいにムッとした表情より、顔全体で笑ってるときの方が何倍も美しいのだな。スタイルもバツグンやし。その後登場するたんびに釘づけ。特に、閉店後のカジノにてギターで弾き語りをしてるシーンはたまらんかった。歌もいいし声もイイ。そして、その後、映画のバランスを無視してまでも、とにかくギルダが歌って踊るシーンを最優先して、2回もみっちりぶち込んでくるこのアホさ!笑 やってもーてる、けど、カットできないほど、監督も魅了されたんじゃないか?とか思った。そう考えるとリタヘイワースはすごいファムファタールだな。ストーリーは、アルゼンチンを舞台に、カジノのオーナーとギルダともうひとりの男との奇妙な三角関係のラブストーリーに、第二次大戦後のドイツとの不法な取引のミステリーが絡んでくるってものなんやけど、このミステリー部分はほんまに最後までミステリーのままで、見ててもなんかよく分からんくて、ほぼ想像するしかないんだけど、結構映画全体にワザと¿ちゃんと説明しない点が多く、それよりも、尻軽に振る舞うギルダへの嫉妬心に憎悪を燃やす男性諸君と、ギルダの中に秘めた熱い愛の哀しみを描くことに執心してる感じだった。いやーもうとにかくギルダの映画だった! あ、でも主演のグレンフォードもカワイイ系のイケメンで、ギルダと好対照を成しててよかった。なるほど、こりゃその後いろんなものに影響を与えたのも納得の作品でしたわー。
R

R