ドルフィンキック

赤い文化住宅の初子のドルフィンキックのレビュー・感想・評価

赤い文化住宅の初子(2007年製作の映画)
3.9
中古DVDを購入して、見ました。

淡々とお話が進んで行く映画でしたので、一見、地味な映画かなあ~って印象を受けたのですが、それでも、キャストが皆、それぞれの役にピッタリで、見ていて、気持ちが良いほど、演技が上手かったので、見入ってしまいました。

特に、主役の初子役の東亜優さんの素朴な演技が素晴らしくて、引込まれました。

弱々しく見えるんだけど、実は、強くてしっかりしているヒロイン、初子役を好演されていて、感心してしまいました。

なので、予想以上に良かったと思います。

本作は、かなり暗い設定で、これでもかとばかりに、次から次へと不幸の連続、登場する大人達は皆、いい加減な人達ばかり・・・。
見ていて、正直、辛くなります。

ですが、初子のボーイフレンドの三島君の存在は、唯一の希望でした。
彼女の支えになったり、彼女のことを一生懸命考えてくれたりと・・・。
なので、救いはないけど、希望はあるお話でほっとしました。
「大人になったら結婚しよう。」
あの衝撃のラストシーンにグッと来ました♪
余韻に浸れます。
将来は、本当に、幸せなってほしいなと思いました。

主題歌のUAさんの「Moor」も、心に響きました♪

暗い映画ではあるんですが、映画は見終ってみると、凄く前向きな気持ちになれて、後から、じんわりと感動出来るような素敵な映画でした。
またお気に入りの作品が増えました。

あと、脇役で出演されていた桐谷美玲さんは、後に、女優としても、大ブレイクを果たしましたが、肝心の主役の初子を演じた、東亜優さんは、まだそれほどでも~?って感じがするので、もっと、前線に出て来てほしい女優さんではありますね♪