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ストリート・オブ・ファイヤーのHKのレビュー・感想・評価

4.0
後に「デッドロック」などのメガホンをとるウォルター・ヒル監督によるアクション映画。キャストはマイケル・パレ、ダイアン・レイン、ウィリアム・デフォーなどなど

人気ロック歌手のエレンエイムが、ある日ストリートギャングのボンバーズにさらわれてしまう。彼女の大ファンであるリーヴァは、賞金稼ぎの兄貴のトムに助けを求め、エレンのマネージャーのビリーも彼を雇い救出を依頼する。軍隊上がりの男勝りの女マッコイを相棒に引き連れ、3人でアジトを急襲し見事エレンを救い出す。ボンバースのボス、レイヴェンは業を煮やしてトムに因縁をかけ、町を襲うと宣言する。トムはギャングから街を守ることができるのか。

ロックンロールの寓話。実写版マクロスというべきか、この頃は歌が積極的に様々なストーリーラインに絡んでくる作品が多いからびっくりですね。あまり僕も詳しくはないですけどそういうのは好きです。

序盤のエレンエイムのNowhere Fastは個人的には大好き。80年代独特のポップカルチャーを象徴するようなあのメロディーライン個人的に好き。なんかああいう雰囲気マクロス以外にもメガゾーン23とかでも見られましたね。

細かいカットを使うことによって、場面に緊張感とテンポを付けるあの戦闘シーンの編集も好き。全体的にアクションは荒っぽいんだけど、それをアニメ的な演出で補っているのが良いですね。ナイフアクションとかかっこよ好きで、中2病感満載なのに楽しめます。こういう軽妙なノリのアメリカンポップな娯楽アクションは中々日本だと見られないのが残念。せいぜい岡本喜八ぐらいかな。

魅力あるキャラクターが勢ぞろいと言いますか、所々は滅茶苦茶かっこいいカットがあるんですよ。終盤のウィリアムデフォーが仲間を汽笛で呼ぶシーンとかめっちゃしびれますわ。凄いあそこのシーン好き。そこからのトムとのタイマンシーンはちょっとヤンキーの喧嘩っぽくてちょっとあれなんですけど、それでもさっき言った編集の力でかっこいい出来に仕上がっているような気がする。

終盤に流れる音楽は、あくまで個人的な感想なんですけどちょっとムード通うぽくて個人的には悪くないんだけど雰囲気に合わなかったのかなという印象が残る。それでも最後の切ない雰囲気は出せてるのかな。最後は円満解決してハッピーエンドというのもこういう爽快アクションでは悪くない。

キャラクターでは、マッコイが一番好きかもしれませんね。字幕だと一人称俺になってたし、俺っ娘大好きなんでめっちゃ満足しました。

観れて良かったと思います。80年代オタク文化の総決算みたいな映画。これにロボットとか組み合わせれば完成形になるのかな。観れて良かったと思います。
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