HK

藁の楯のHKのレビュー・感想・評価

藁の楯(2013年製作の映画)
3.5
木内一裕原作の小説を『DEAD OR ALIVE』『オーディション』『悪の教典』などの三池崇史監督が映画化。キャストは大沢たかお、松島菜々子、岸谷五郎などなど

元経団連会長の経済界の大物の孫娘が卑劣なサイコパスによって強姦された揚げ句ぶっ殺された。これに怒ったおじいちゃんが全国民にこの男を殺せば報奨金10億円を贈呈するという広告を出した。SP達は次から次へと現れる報奨金目的の愚民たちからサイコパスを守ることができるのか。

様々なジャンルの映画を作ることで有名な三池崇史監督によるアクション映画ではあるが、突っ込みどころこそあるものの個人的にはそこまで悪くなかった。いや本当に突っ込みどころはあるけど。

新幹線から離れた後、尾行者から掻い潜るために偶然ヒッチハイクした車に乗っていた男が何年か前に犯人に殺された女の子の父親である。こんな偶然の一致、ご都合主義の展開なんてあるか!なんて思っちゃいましたけどね。

後、所々でやっぱりくだらない所でドラマ起こしてしまうあたりがいかにも邦画らしい。松嶋菜々子の役回りに関しては特に。

でも何だかんだで突っ込みながらも楽しく見れちゃった。藤原竜也の迫真の演技も相まって映画的でこそないにしろ演劇的な見せ方で結構見れちゃった。

後、鮮血の血の色とか、序盤の射撃場で霧を効果的に使用しているのはいかにも三池崇史監督らしい。園詩温とかと同じ系譜で楽しめる。

いずれにしても見れて良かったと思います。でもやっぱり邦画って最後はなんかどっか人がばあって集まる場所にエキストラ大量に招いて皆でぎゃあぎゃあやれば何とか映画に見えるでしょっていう魂胆が終盤の展開で見えるから嫌でしたね。
HK

HK