皇帝の近衛兵が、紫禁城から誘拐された姫君を奪還すべく、開拓時代の西部へ…。
ジャッキー・チェンのアメリカとの”異文化交流”ものとしては、クリス・タッカーと組んだ『ラッシュアワー』などもあるが、本作は舞台が19世紀な分、より東西のギャップが際だっていて面白い。開拓史における東洋人の強制労働といった歴史のひとコマもとり入れており、物語の背景に奥行きがある。
今回の相棒であるオーウェン・ウィルソンとの相性も良く、オマージュを捧げている『明日に向かって撃て！』には敵わないかもしれないが、上々のコンビぶり。アクション場面はそれほど多くないものの、西部劇のお約束の数々をパロディとして見せてくれるのは楽しい。
プリンセス役のルーシー・リューに可愛げが無く、救出する達成感に乏しいのが残念だが、得意のアクションを披露してくれるので、まずまず及第点（笑）。
