1995年に製作されたジム・ジャームッシュ監督・脚本、主演ジョニー・デップのモノクロのアメリカ映画
・
2人の天才が遭遇した作品だけど、ジョニーのキャリアでもジャームッシュとのクリエイティブな作業はいい経験になったはず
・
ジョニー主演映画は、ジョニーの映画って感じになっちゃうことが多いけど、そこは天才ジャームッシュ、ジョニーの魅力を引き出しながらもあくまでジャームッシュ映画らしさを失っていない
・
ジョニーが主演で、ここまで台詞が少ない役なんて他にないんじゃないかな
・
ジム・ジャームッシュは近年のヒット原作ありきの映画などとは違い、自分で脚本を書く真の映画監督だ
・
ただ、ジャームッシュの独特な世界観を活字で説明するのはなかなか難しい
・
この「デッドマン」ではジョニー・デップというカリスマを起用したにも関わらず、主人公の台詞を減らし情緒的に描いている
・
主人公ウィリアム・ブレイクと同じ名前の大詩人ウィリアム・ブレイクの詩を引用しながらゆったりと進んでいく、西部劇風のロードムービーは、まさに詩のような映画になっている。
・
ジャームッシュがよく使う暗転による場面転換の手法はこの作品でも効果的に使われている。
・
モノクロの詩のような世界観で、変貌していく主人公。
・
ジョニー・デップがどんどんかっこよくなっていく姿は、ジョニーファンなら観てなきゃだめでしょ
・
音楽は、カート・コバーンが遺書に歌詞を引用したのでも有名なニール・ヤングが担当
・
名優ジョン・ハートやロック・ミュージシャンのイギー・ポップなどの豪華な脇役も映画を盛り上げてくれている。
・
ジム・ジャームッシュという天才を理解するためと、ジョニー・デップのいつもと違った魅力を体感するためにも観るべき作品