踊る猫

デッドマンの踊る猫のレビュー・感想・評価

デッドマン(1995年製作の映画)
4.0
ジョニー・デップ主演による結構硬派(?)な西部劇。ジョニー・デップという俳優のことはよく知らなかったのだけれど、この映画を観てチェックする必要があるように思われた。ひ弱なおぼっちゃまなキャラクターが、ネイティヴ・アメリカンの出会いを通して精神的なタフネスを身につけて行くという成長物語なのだけれど、例えば北野武『座頭市』を観るように「現代に蘇る」西部劇として受け取れればいいのかな、と、そんな気がしたのだ。ジム・ジャームッシュらしく基本的には徹底してオフ・ビートなのだけれど、銃弾屋との丁々発止のやり取りなど見せ場も多くこちらを飽きさせない。そして、何と言ってもニール・ヤングのフリーフォームな演奏がこの映画を一段と「枯れた」ものとして成立させている。
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