コバチ

ベティ・サイズモアのコバチのネタバレレビュー・内容・結末

ベティ・サイズモア(2000年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

妄想を現実にする女(カオスヘッド的な意味ではなく)



あらすじ。
カンザスのカフェでウエイトレスをするベティ(主人公)は、病院を舞台にした昼ドラが好きすぎて。そこに出てくる医者に恋をして、医者に逢うべく家を飛び出る。


感想。
スポーツ漫画の主人公に憧れてスポーツ選手になった話は、古今東西溢れているが。この映画の主人公ベティは、そうゆう系ではなく。「この前のコンサートで○○ちゃんが俺と目線が合った!○○ちゃんは俺の事が好きなんだよ!相思相愛なんだよ!!」ってヤツ。
故に、この映画の序盤から溢れ出すカオスっぷりは実に怖い。旦那の死体よりも医者に逢うことを優先するベティの狂気の始まりから、それに呼応するようにドラッグディーラーの親父は、勝手に人部好みのベティを妄想してグランドキャニオンでダンスする始末。(息子がキレる気持ちも分かるよ)
ドラマスタッフはベティを天才的な女優と勘違いして、勝手に盛り上がってベティの疾患に気づいたら手のひら返し。
ベティだけ頭がおかしいはずの映画がドンドン頭のおかしい奴らばっかりになる。面白い!どうなるんだ!?
って、ワクワクしたら。ストレスからベティの症状が治って、後は散らかした問題を片付けておしまい。
つまらん。ベティが狂っていた時が一番面白く、映画として綺麗に纏めようと始めた辺りからつまらなくなった。


これ最後はハッピーエンドで良いんですよね。ベティが完璧に夢の国に行っちゃった訳じゃないんですよね。
なんか無理矢理なハッピーエンドで満足出来なかった。


余談。
TSUTAYAではコメディコーナーにあったが、コメディで良いの?
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