コバチ

(r)adius ラディウスのコバチのレビュー・感想・評価

(r)adius ラディウス(2017年製作の映画)
2.8
主人公「俺はここにいる」
主人公「ここで林に隠れている」
(かわいい)


あらすじ:
交通事故から目覚めた主人公は、自分を中心とした半径15メートルの生き物の命を奪い取る能力に目覚めていた。能力に怯え一人孤独に生きようとする主人公のもとに、能力を無効化出来る女性が現れる。


感想:
『自分を中心とした15メートルの生き物の命を奪う能力』という、ジョジョのスタンドで出てきそうな能力を持ってしまった男。
序盤の能力の解明と能力に怯えて人から逃げる主人公や、中盤の主人公が乗ったエレベーターに追いつこうとする彼女のダッシュ辺りのアクションが面白い。

歩く殺人マシーンと化してしまった主人公とソレを無効化出来るヒロインという設定から映画製作を決めて、その設定から二人の過去や心境の変化なんかを作っていった感がでかく。能力が芽生えた理由は、劇中のTVで放送した「NASAが宇宙人の映像公開したぜ」のシーンで、主人公が「あ、ソレだね」で終わるの酷い。
序盤こそSFシチュエーションホラーというジャンルぽいのに、後半はサスペンスよりに話が進んで急に終わるのは制作がいきあたりばったりだったのかも?B級というかTSUTAYAが勧める映画らしくて良き。

ともあれ、終盤で主人公がシリアルキラーで、彼女が探していた姉を殺した男であり。敵同士だったが記憶を失い、かつ能力のために一緒にいなくてはいけない関係になっているが真相を知ってしまうって展開は個人的に好き。

サスペンス要素よりも、二人が色々な理由で距離が離れる状況が続くアクション映画の方が面白かった気がする。舞台を大都会にしてさぁ。


総括:
90分くらいの映画で、人が白目むいてぶっ倒れるくらいしかショッキング映像が無いので暇なときにさらっと見れる映画。
パッケージや映像紹介で序盤の15分くらいがネタバレしているので序盤がクッソ退屈だと思うが、その後はそれなりに面白く出来ている。(物や夢で過去がフラッシュバックする演出がくどいくらい多用されるけど)


余談1
登場人物全員が「こんな能力、警察に話しても誰も信じてもらえない」と口を揃えるけど、国家を転覆させるくらいの殺傷力あるんだからちゃんと話して保護してもらえ。

余談2
主人公の名前がリアムなんだけど、リアムって声を聞くたびに脳内にピンク髪のアイドルがちらつく。

余談3
これ毒ガスかも?って気づいて、おもむろに着ているシャツの袖を引きちぎる主人公の怪力っぷり面白い
コバチ

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