コバチ

プロメアのコバチのネタバレレビュー・内容・結末

プロメア(2019年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

序盤「こんな筋肉質な糸目キャラに堺雅人ってどうなんだよ…」

後半「感情のこもった堺雅人の叫びは最高だな!!


あらすじ:炎を操るミュータント「バーニッシュ」の誕生から、世界が大炎上して30年後。
対バーニッシュ高機動救命機動隊に所属する『ガロ・ティモス』は街を焼き尽くすテロリスト集団マッドバーニッシュのボス『リオ・フォーティア』と出会う。


感想:

モンスト長者のXFLAG「グレンラガンみたいな映画が観たい」
トリガー「わかりました」
視聴者「グレンラガンだな」
みんなハッピー。


もうちょっと感想
あのグレンラガンでさえTVシリーズで2クール
総集編の劇場版が二本立てで240分くらいの長編。
それを111分で同じようなモノを作り上げたトリガーの手腕には感動するけど、いかんせん展開が急ぎすぎて疲れる。

中島かずきのペンに熱が入ったらしく(言葉遊び)
クレイ「ガロくんに見せたいものがあるんだ」
パルテナス計画を見せる
ガロ「何やってんだ!こんな計画やめろ!(当然)」
クレイ「そういうと思うったよ。コイツを監禁しておけ!」
俺「(クレイはなんでガロに計画を見せたんだ…。そうか、クレイはガロを信頼していて計画を止めて欲しいと思って…)」
終盤
クレイ「俺はガロのことがずっと目障りだったんだ!!!」

俺「なんで計画見せたんだよ!自慢か?!自慢する前に計画を危険に晒したのか?あー、情緒不安定すぎる!!」

と中島先生の勢いといえば聞こえがよく支離滅裂といえば聞こえが悪い脚本に苦しんだけど。
楽しかったから良し。
でも、ヒロインの姉貴が「プロメアエンジンがちゃんと可動したら地球が滅びるだって!!そうだ、過剰に動かしてオーバーヒートさせてぶっ壊そ!」という、鬼畜行為は笑えなかったぞ。(普通にケーブル引っこ抜くとか自爆装置を押すとかじゃ駄目だったの?)
そのエンジンはバー二ッシュの命を削って動かしているのしらねーのかよ!!このままじゃバーニッシュが過労死してしまう。

リオとかクレイは最初から最後までキャラが立っていたのに、主人公のガロがただの元気な消防員だったのはちょっと不満ではあった。何のチカラも持たない一般人でも一般人としての強さを魅せるってのはかっこいいけど。ノリと勢いで走りきるだけで魅力に欠けた。消防員としての技術は人工呼吸しかやってないし。

ガロの口上、二人乗りの合体ロボや思いついて付けたようなドリルギミックなんかはグレンラガンぽくて良かった。

1万人しか収容できない宇宙船の話も、街の規模や営みが描かれないから舞台の街は何万人が暮らしているのか分からずなんとも言えんし。消防隊も1チームしか出てこなかったけど。組織として少なすぎない?村の青年消防団やん。(尺が111分しかないのがいけない)

総合的には、トリガー製作のアニメで見たい要素が100%入っていたので楽しかった(忍殺の話はよして差し上げろ)
芸能人がアニメや洋画の声優にチャレンジする映画ファンが咽び泣く苦行イベも、今回に限っては大成功で松山ケンイチの演技はスタッフロール見るまで気づかないほど違和感がない仕上がりだったし。反対に堺雅人の演技は堺雅人していてソレはソレで面白かった。


余談1
予告編も見ずに本編を視聴したので、リオちゃんだと思っていたらリオくんだと気づいたが「可愛いからヨシッ」と腹をくくれたものの。人工呼吸のシーンには戸惑いが隠せなかったぜ

余談2
某消火隊漫画と設定が似てるという話を聞いたけど。世界観が若干似てる程度で話題にするほどじゃない印象。
コバチ

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