コバチ

多動力 THE MOVIEのコバチのネタバレレビュー・内容・結末

多動力 THE MOVIE(2019年製作の映画)
1.5

このレビューはネタバレを含みます

ホリエモンの著書『多動力』を題材に映画化した作品。

あらすじ:
シェフになる夢を捨ててZUZUTOWNに入社したスズキ。
上司にどやされ連日のハードワークにヘトヘトになる毎日だったが、ある日惑星直列によってビルごと無人島に瞬間移動してしまう。
「人生でワクワクしない事はしない」と単独行動に走るホリグチ先輩に心を惹かれスズキの多動力を知るサバイバルライフが始まる。


感想:
1時間半くらいの映画だけど、多動力が気になった人は原書なり漫画版を読めばいいと思う。
そっちのほうが効率的で価値のある時間管理だろう(多動力)

前情報から「学生映画以下」「カメラワークがひどい」「映像や音声に変なカットがある」などと大絶賛されていたが。「アンチの意見なんて関係ねぇ!」とまっさらな気持ちで挑んだが大絶賛されるだけの出来上がりで終始苦い笑いが絶えない映画だった。終盤30分は苦笑いをすることすら虚無に思えて天井の染みの数を数えていた。
(脚本家の製作過程漫画読んだけど、『多動力』という謎のエネルギーに突き動かされた者達が「技術とか経験なんて関係ない!やりたいと思ったら動く!それが多動力!!」で映画製作をしていて、多動力とはゲッター線か何か?)

内容の話。
ZUZUTOWNという会社が舞台でZOZOTOWNをモデルにした会社なのかな?と思ったが、古い会社構造と壁に打ち付けられた神棚や主人公のパソコンに貼られた『悪霊退散』の御札のから、モデルにしたのなら悪意がある。
飲み会のシーンは製作クライドファンディングでお金払ってくれた人を登場させるためだけ理由らしいけど。その後のシーンは無人島パートだから出演パートはそこしかないから仕方ないね。(オンラインサロンって何なの?)
その後、惑星直列による謎パワー(非多動力)によって、ZUZUTOWN本社が無人島に飛ぶ。古今東西、一般人が無人島でサバイバルする話は数あれど最初の風景シーン以外、山の裾野を無人島だと言い張って撮影するスタイルなかなか観ないよ。アルバトロス除く。(兎を取るシーンから逆算するなら山中に移動したでも良いのに…)
その後のホリグチ先輩の自由気ままなサバイバルと名言による連撃は良かった。どう観ても杉樹林の中で「フルーツを探していたんだ」ってバナナを取り出す所から、二人でハンガートラップを作る仲の良さや口八町に仲間を増やしていく流れ。その合間合間に飛び出すホリエモン名言。持ち上げるとすぐにコロッと転がる軽石みたいな上司達。どんなに泥臭い作業をしても一切汚れないZUZUTOWNスーツ。美味しい虫を食べたときのホリグチ先輩の笑顔と見所が多い(面白いとは言っていない)
脚本家が「そろそろ締めるか」と思いついたように、一瞬だけネットが繋がって送られるメール(メール?)そして、それを見る社長。
社員を見殺しにして助かる社長と、
「船を作る」
「この人数が乗れる船なんて作れませんよ」
「乗れるだけの数の船を作る」
と、この人に付いていったら一生飽きなそうと思わせる風格をだすホリグチ先輩。
こりゃ、島を脱出したホリグチ先輩一派と社長のラストバトルあるな!ショムニの終了10分前みたいな勧善懲悪あるな!!と期待に胸を膨らませたら、こりゃまぁ見事に足元をすくわれ、「あれから一年後」みたいな未来に場面ワープされてげんなり。
ヒーローは遅れてやってくる。とはよく言われているけど。本当に終了8分前に最高の肉を送ってくれるホリエモン。なんだこの扱い。(店長が加護亜依?)
スズキが最高の肉を最高に調理したハンバーグに舌鼓を打つホリグチ先輩と目の保養として終始頑張ってくれた巨乳ちゃん。
スズキ「次はどこに行くんですか?」
ホリグチ「北極!」
スズキ「らwしwいwっwすwねw」
俺「そこは月じゃないんかい!!」

ホリグチ先輩の「今を楽しめ」で終わり。(瞬瞬必生の精神)


総括
大勢でワイワイガヤガヤ言いながら見るタイプだと思う(ニコニコ向き)
正しく多動力を学びたい人は原書を読めばいいと思う。多動力を正しく使う人は「原書読むよりも映画版を聴きながら他の本を読んだほうが効率が良い」とか言い出しそうである。それなら、原書を電子書籍で買ってゆかりさん辺りに読み上げてもらう方が…。まぁどうでもいいや。
全国上映でも単館上映でもなく、ホリエモン万博で上映されたモノと考えるとファンがファンのために作った身内向けのファンムービー的な扱いなので、映像とか音声とか脚本が酷くてもしょうがない。
アマプラで無料だから見れた作品。
サンキューアマプラ。

追記
原液になれ。辺りの話は素直に面白かった。
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