コバチ

マザー!のコバチのネタバレレビュー・内容・結末

マザー!(2017年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

神は言っている、まだ死ぬときではない。と



あらすじ:焼失した家を修復する妻とスランプ気味の詩人の夫が暮らす家に、ある日客人が訪れる。突然の来客に顔を渋る妻。客人は客人を呼び気づけば家中に人が溢れかえる状態に。狂気と化した家で妻に起きる終末とは・・・。


感想:
TSUTAYAで「誰も観たことがない新体験映画」と銘打っていたので、ハードコアと同じ売り文句じゃねーか!と鼻で笑いながら借りて観た。(ハードコアは30分で三半規管が狂ってゲロ吐いた)
序盤30分は、低予算映画かな?ってくらいに地味で「誰も観たことがない新体験映画」の言葉をすっかり忘れてぼーっとしていたら、兄弟が乱入して殺し合いした後から。変な違和感は覚えて。夫が「我が家で葬式しようぜ」って動き出した辺りで。あ、この映画やべぇとなった。
一旦は、ノアの洪水で人を洗い流したけど。
その後の、子供を授かったお陰か妻の真意を聞けたお陰か。何かが上手くいって、また筆を持つことが出来るようになった夫が、知らない人と語り合う事は俺にインスピレーションを与えてくれる!イノベーションをクリエイトしてアウトプットしたアウトソーシング!(適当)的に意識高い系になって人を呼び始めたから世界にまた混沌が襲来して、そっからは、TSUTAYAの売り文句通りに「誰も観たことがない新体験」を味わった。(今敏のパプリカぽかったけど)

妻も観ていた誰もがこの夫に赤ちゃんを渡したら、絶対にこうなるな。って思った通りに最悪の結果になるのは辛かった。いくらさらっと自然に人食シーン入れても、人食はダメでしょ。日本で劇場公開ダメでしょ。

後は、意識高い系の夫だと思っていたらガチもんの神様だったのは苦笑。
「今回はダメだったけど次は成功するぜ」って再チャンレジするクッソポジティブの塊なのは再度苦笑。

無神論者なので、どこまで聖書を模している内容なのかは分からなかったけど。見終わった後に、あー序盤の兄弟がカインとアベルなのか。とか水道管が破裂しただけでみんな退散したのはノアの箱船なのね。とか夫は全ての人々に平等に愛を与えていて。妻が終わり言った、「私を愛していない。あなたを愛する私を愛していただけ」ってのは、信じる者は救われるって事なんでしょうね。

うん、凄い分かりづらい映画。
そりゃ酷評されるわ。
もっとオブラートに包んで食べやすい形に切って、おいしそうな芳香剤を振りかけないと、自主制作映画かよ。


後半の大勢が狭い空間でワチャワチャしているシーン(TSUTAYAが推した新体験部分)は面白かったです。


余談1.
吹き替えで観たんですけど。
夫が大塚明夫で、僕の中の洋画の大塚明夫はニコラスケイジの声の人なので違和感あった。(そんな事言ったら妻は峰不二子【新】の方だったじゃないか)

余談2.
おっぱぷるんぷるんのシーンいる?
コバチ

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