滝和也

ロスト・ワールド/ジュラシック・パークの滝和也のレビュー・感想・評価

3.6
電話に出ると死ぬ
わけじゃあるまい?

皮肉屋の主人公が
常識人になり大活躍(笑)

他は皆食われてしまえ!

「ロスト・ワールド
ジュラシック・パーク」

ジュラシック・パークから辛くも脱出に成功したマルコム博士(ジェフ・ゴールドブラム)。ハモンドに呼び出された彼はもう一つの恐竜の島、繁殖用サイトBの存在を聞かされ、調査を依頼される。断る彼だが、既に恋人のサラ(ジュリアン・ムーア)が島にいることを知らされ、救助を決意する…。

危険を知らせる電話に出ない彼女。
危険な恐竜を逃がす活動家。
危険を顧みず、野望を叶える狩人。
危険を考えず金しか見えない新社長。

その他命を粗末にして危険を顧みない方々が続出する(笑)主人公だけがまともで大活躍しているようだ(笑)

それは良いとしても(良くはないのだが)この作品はそのキャラたちの後始末の仕方が余り良くない。中途半端になっている。そのため、苛立つ方が多いと見た(^^)更に本来殺られては行けない方が死ぬ様に見えてしまう。

シナリオが原作と書き換えられた、シナリオが変更になったのが原因らしい。サンディエゴ上陸後が書き加えられたことにより、この作品は中途半端になってしまった。フェードアウトしてしまう方がいるため、その感じは強くなる。彼はあそこで死ぬべきだし、彼はラストシューティングに出てくるべきだ。(笑)

ただスピルバーグが島とサンディエゴを舞台にした理由も分かる。島だけでは、前回と何ら変わらない。後ひと捻り。ならばやりたいことをしよう。キングコングやゴジラなら…。となるだろう。都会に出したくなる(笑) だがそのシーンも技術は素晴らしく迫力はあるのだが、短いし中途半端、蛇足感がある。

島だけでは前回と同じとしたが、スピルバーグのドキドキさせる巧みな演出は健在であり、崖から落ちそうなトレーラーのガラスの割れそうな演出は見事。またマルコムの娘の体操エピソードの前振りからの演出もハマっている。ある意味、このような島での演出の積み重ねで、前回のアドベンチャーから徹底したアクションスリラーとしても良かった気がする。蛇足ですが、まず呆然、恐竜が写り悲鳴。このバターン…飽きてきます(笑)

ジェフ・ゴールドブラムは好きな役者さんですし、今作を見るとヒーローに見えますからそれなりに楽しめるんです。かなりキャラは変わりましたし(笑)そういえば何故か一番回数を見ているのは、この作品でしたし、印象にも残ってますね(笑)
滝和也

滝和也