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トラスト・ミーのtetsuのレビュー・感想・評価

トラスト・ミー(1990年製作の映画)
4.8
去年の特集上映で鑑賞。

子供を妊娠し、高校を中退したマリアと危険な雰囲気を持つテレビ修理の凄腕・マシュー。
「信頼とは何か」を考えさせられる唯一無二のラブストーリー。

ハル・ハートリー2作目で観たのですが、完全にハマリましたね...。
突如として主要人物の家族が死んでしまったり、主人公の男が手榴弾を持ち歩いていたりと、おかしな部分は多々あるのですが、そんな設定や魅力的な登場人物がひたすらに愛しい作品でした。

「尊敬と称賛と信頼と愛は同等」
など、独特な言葉選びが印象的で、物語というよりも、作品がもつ雰囲気がたまらなく好きでした。

ヒロインを演じたエイドリアン・シェリーさんが理不尽な理由で亡くなってしまったことを後に知り、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』のシャロン・テートさん同様、とても残念な気持ちになりましたが、
だからこそ、映画の中に生きる美しい彼女の姿が尊かったです。
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