思い出し記録。

スタントマンの悲哀を描いた作品。
もしかしてハリウッド版蒲田行進曲かも。
CG全盛の今、人間じゃないものとの新旧交代にスタントマンもどんどんと職を奪われているのだろうか?

公開中の「フォールガイ」を観て、真っ先に思い出したのがこの作品だ。

主演は当時アメリカで最も稼ぐアクションスターの1人だったバード・レイノルズ。監督のハル・ニーダムとのコンビは「トランザム7000」に引き続き2作目だが、この後も「キャノンボール」シリーズなどでタッグを組むこととなる。

ハリウッドで長年の間、一流のスタントマンとして活躍してきた満身創痍の中年男をバード・レイノルズが哀愁漂う姿で演じ、ジャン＝マイケル・ヴィンセント演じる若手スタントマンとの対比を成す。

新旧スタントマンの人情ドラマも描かれているが、何と言っても見どころは、実際のスタントシーンの数々。中でもクライマックスでのド派手なカースタントと爆破シーンは観ていて胸がスカッとする。そしてあの有名な車で峡谷を飛び越える100メートルの大ジャンプは圧巻😊

裏方でありながら、身体はいつも傷だらけで命の保証もないスタントマンの悲哀も描き、終始スタントマンに対するリスペクトに溢れた映画だった。

それもそのはず、監督のハル・ニーダム自身がクリント・イーストウッドやバート・レイノルズのスタント・ダブルを務めていたバリバリのスタントマン出身なのだ😊

この辺りもスタントマン出身のデビッド・リーチが監督した「フォールガイ」と共通する。

ちなみに2019年公開の「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」でブラッド・ピットが扮したスタントマン役のモデルが、当時バート・レイノルズのスタント・ダブルを務めていたハル・ニーダムであったといわれている。

• #ボブおじアクション

What for ?

ハル・ニーダム監督バート・レイノルズ主演コンビによる苛酷過ぎるスタントマンの世界を笑い飛ばしながら生き抜きやりきった漢の話

CGなど無い時代に身体一つで落ちる！燃える！飛ぶ！！

痛み止めの薬を飲み、注射を打ちつつ、さらりとアクションをこなして去っていく。

ただひたすらに格好良かった(*ﾉ´∀`*)ﾉ



サニー・フーパー(バート・レイノルズ)は熟練スタントマン。

流石に最近身体にガタがきているが、必死に隠して仕事をこなしていた。

そんなある日、新人で優秀なスタントマン、スキーが現れる。

彼と最後の仕事をしたいと踏ん張るフーパーだったが、監督も乗ってきて、過去に例のない超絶危険なシーンを撮ろうと提案してきて……



ラストのスタントは圧巻☆

マイケル・ベイ並みの大爆発、大混乱、大崩壊の町を爆走し、倒れる煙突をくぐり抜け、橋が壊れ落ちた谷を飛ぶ！

身体にプロテクターを装着しただけで、命綱もないまま何10mも飛び降りたり、本当に命懸けのスタントばかりでした。

フーパーよりさらに先輩のスタントマンが脳出血で倒れたり、無鉄砲な若手も出てきたり、世代交代も描かれる。

そんな中でも飲み明かし、酒場で大乱闘しては大笑いしたり♪

なんとも豪快なスタントマンの世界を堪能出来ました！