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マリー・アントワネットのKamiyoのレビュー・感想・評価

マリー・アントワネット(2006年製作の映画)
3.5
2006年 "マリー・アントワネット" 監督 ソフィア・コッポラ
脚本 ソフィア・コッポラ

マリー・アントワネットは、14歳でオーストリア(ハプスブルク家)
フランスのルイ16世へ嫁ぐ14歳で結婚、18歳でフランス王妃に即位、
世界一有名な王妃を主人公にした
彼女の半生をモダンなテイストで描いたもの。
伝記映画として見るべきものではなく、ちょっとした青春ドラマだと認識する必要がある。ソフィア・コッポラは実際の事実からかなりデフォルメして表現しているに違いない。
それで良かったと思う。ポップな描写が映画全体に一貫して連なり、一つの群像劇として成立していたからである。
マリ-アントアネット(キルティン・ダンスト)のかわいらしさ、凝った衣装、手の込んだ小物などなど、見ていて本当に楽しくなりました!
音楽がやたらロックだったのにはちょっぴり疲れたけど。
現代と中世の融合をめざしたのかもしれませんが、音楽はクラシックな感じのままでいいんじゃないかな。
「浪費の女王」というより「あどけないティーン」とした描かれたソフィア・コッポラのアントワネット像は、フランス史の好きな方には物足りないかもしれません。
ジェイソン・シュワルツマンのルイ16世はすんごいハマリ役だし、青春グラフィティとして楽しむことができる方には結構魅力的な作品だと思います。
ラストのベルサイユ宮殿を去るマリー・アントワネットの描写は秀悦!
華やかな過去を懐かしみつつ、未来への不安をかかえる彼女の気持ちが
良く伝わってくる!
終盤、群衆へのおじぎのシーンは圧巻でした。

ベルサイユ宮殿の絢爛豪華さ、貴族たちの階級主義、煌びやかなドレス、靴、衣装etc...が本当に煌びやかで、出てくる料理や宮殿内の様子、、美味しそうなスイーツ。それだけでも見応えがありました。
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