【トーキング・ヘッズから紐解く映画におけるテンポとカメラワークの重要性】
■あらすじ
トーキング・ヘッズの伝説とも言われる、1983年12月ハリウッド・パンテージ・シアターでのライブ。
デイヴィッド・バーンらによる躍動感溢れるパフォーマンスに、能楽からインスピレーションを得たというシンボリックな「ビッグスーツ」、エキセントリックなダンスとエキサイティングな演出が加わった、史上最高と称される圧巻の舞台だ。
1992年から人知れず眠っていた本作のネガを執念で探し出し、サウンドはジェリー・ハリスン自ら監修した完全リマスター。
収録から40年を経ても全く色褪せないこの最高級エンターテインメントを、A24が4Kレストア版でスクリーンに復活させた！！
2023年のトロント国際映画祭で行われたワールドプレミア上映にはオリジナルメンバーが集結！世界160以上のIMAXスクリーンでライブストリーミングされ、IMAXの1日のライブイベントとしては史上最高の興行収入をたたき出している。
バンド結成50周年！ストップ・メイキング・センス映画公開40周年！！インタビューなど一切なし。ひたすらに音楽を浴び続ける熱狂の89分！！
■みどころ
めっちゃ面白かった！！
トーキング・ヘッズのパンテージ・シアターで敢行したライブを映したドキュメンタリー映画。
ライブ映像をノンストップで映した映画であるが、これが凄く良かった。
本作の見どころは「映画においてカメラワーク、テンポが没入するのに凄く重要である」事を力説したところにあると思う。
そのくらいライブの展開、カメラワークに無駄がないし盛り上げ方も各メンバーの引き立て方も絶妙で面白かった。
ロックバンドのライブではあるが、内容的にはミュージカルとDJのDJ LIVEを合わせたような内容で曲調も見せ方も多種多様で良かったです。
けれども本作が面白いのはそういった面白い内容を最大限に引き立つカメラワークで、トーキング・ヘッズのライブの良さを最大限に引き立たせるカメラの追従の凄さに圧倒されました。
映画に没入するサウンド、カメラワーク、ストーリーテリングにステータス極振りしたような映画で、予想を上回る展開の連続も面白かったです！
それ故に映画館で観ている事を忘れて、あたかもそこのライブ会場にいるような臨場感・興奮を覚えて最高でした！
テンポとカメラワークとサウンドが没入する事を力説した映画を観たい人にオススメしたい映画です！！
