Stroszek

バッド・ルーテナント/刑事とドラッグとキリストのStroszekのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

1992年米。野球賭博、飲酒、麻薬取引に溺れる刑事LTが主人公。学校に息子たちを送った後、麻薬を吸引する冒頭が強烈。教会の場面からは『ミーン・ストリート』を、麻薬取引の場面からは『タクシー・ドライバー』に出てきた売春宿を思い出す。「NYのカソリック教徒」であることが重要だと思う。最後に「映画内でたった一回の善行を施す」のだが、これが善行かどうかは意見の分かれるところだろう(キリスト教の「許し」の概念への理解が必要か)。「まともになろうとしたが、俺は弱かった」と慟哭する演技は、カイテルにしかできないと思う。
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