NAO141

ハリー・ポッターと秘密の部屋のNAO141のレビュー・感想・評価

4.0
本作は前作と違いミステリー色が強く、「学校の怪談」のように少しホラー色もある。また人種差別問題も絡めており、魔法使い同士の婚姻で生まれた子どもを「純血」、両親のどちらか、もしくは両親ともマグル(人間)の場合を「混血」あるいは「穢れた血」と呼んで差別し、学校ではいじめの対象になってしまうことを描いていた。
また、屋敷しもべ妖精という名の奴隷の存在まで明らかになり、魔法界の裏の面まで描かれており、少し前作と作品色が違う(どこにいってもどんな世界でも差別ってあるんだな…)。

しかしそうはいっても今回も楽しさは充分にある!
今回はとくにロンのファミリーがとても良い!
ダーズリー家で監禁されていたハリーを助けに来たロンとその兄フレッド、ジョージ。父さんの車を無断使用し友達を助けに来る、そのワルガキぶりが良い笑
家に帰ると注意するではなく、「うまく飛んだか?」なんていう父さん。
こういう父さん、好きだな笑
また、ロンの母さんであるモリーも肝っ玉母さんのようでなかなか好き笑
ハリーに対し実の子のように接する優しさはシリーズを通し一貫している。
ハリーにとってはこのロンの一家が自身の支えになったことは間違いない!
あとは本作、チャーミング?いや、残念な人としてロックハート先生も笑える。
「名声は気まぐれ。有名人らしくするから有名人なんだ!」なんて訳のわからない名言、いや迷言をいうなかなかの先生ですな…苦笑
NAO141

NAO141