~ラース・フォン・トリアー
レトロスペクディブ2023~💐より
『メランコリア』 (2011) ●🔵
🇩🇰デンマーク 🇸🇪スウェーデン
🇫🇷フランス 🇩🇪ドイツ合作 135分
●スタッフ
監督・脚本
ラース・フォン・トリアー
撮影
マヌエル・アルバルト・クラロ
(オリジナル脚本作品)
●キャスト
キルスティン・ダンスト(ジャスティン)
シャルロット・ゲンズブール
シャーロット・ランプリング
アレクサンダー・スカルスガルド
キーファ・サザーランド
と豪華配役💐
●オイラ🐱のレビュー
ジャスティンは天才的なコピーライターで、花嫁👰、月夜🌙の結婚式💒での花嫁や、家族は少しイラついている
ジャスティンは、豪邸での結婚式の最中に、庭でくつろいでいて、ふと夜空を見上げると、さそり座♏の一等星、赤い星🔴のアンタレスの様子がおかしい
妖しく輝いており、いつもより少し大きい気がする
ジャスティンは、資本主義の根底にある、広告業、大物コピーライターなので、一種の大衆操作の、象徴であろう
キルスティン・ダンスト👱♀️が演じるので、
カリスマ的な魅力がある
また、ジャスティンの母を、美魔女な
シャーロット・ランプリング👱♀️が演じていて、極度な人嫌いな役柄でもあったので、ジャスティンが、ただ者では無いことが分かる
数日後、ジャスティンが空を観察すると、赤いはずのアンタレスが、青い光を放っている アンタレスから、明らかに深い哀しみの星「メランコリア」🔵に変わっていて、この辺りの演出は巧い、怖い
ラース・フォン・トリアー監督は、制作当時、うつ病が酷かったみたいで、「メランコリア」とは、「うつを伴うもの」との意味がある
うつ病患者は、世の中が、冷静過ぎる程に透徹に観察出来るそうであり、この映画📽️も、陽気では無いが、清涼な気配が満ちている
地球とメランコリアの衝突を予知した、
ジャスティンは、妖しく青く光る惑星「メランコリア」に裸体を差し向けて微笑む、まるで、サロメの様に妖艶
室内で、ジャスティンは、好きな絵画
ミレーの「オフィーリア」
ブリューゲルの「雪中の狩人」
栄枯盛衰を描いた、絵画の極み
を、広げて虫干しをする
この行為は「メランコリア」への饗応なのか、呪いなのか、判然とはしないが、この演出は、リアリティーがあって凄い
また、人々の混乱を捉えるカメラが、「ドグマ95」流で、その不安定なカメラワークが、最高に決まっている
ジャスティンの姉クレアを、シャルロット・ゲンズブール👱♀️が演じている
ジャスティンは妙に胆が据わるのに、対して、クレアの情緒不安定なリアクション演技が実に、自然で、シャルロットの熱演にファンに成りそう❗
あと、ドラマ『24 TWENTY FOUR』でジャック・バウワーを演じていた、キーファ・サザーランド(クレアの夫)は、衝突するのを悟ると、家族を見棄てて自決しているので、アメリカ物質主義の脆さを、揶揄したかったのかも、知れない
夫の死骸に、ワラを被せて弔い、馬を放ってあげるクレアの優しさに、泣いた
そして叙事詩的な演出の巧さ
ハードなSF映画📽️として、一級品の出来映えだと思う、トリアーは成し遂げている
日本初公開時に映画館📽️で、オイラ🐱は観たが、その時は、地球が正面から、「メランコリア」が衝突する場面が、ラストシーンであったので、それは、激しくトラウマに成ってしまった😵💧
今回は改善されていた
悪童更生
KBCシネマ🎦 (聖地枠)
シネマ2
2024ー30ー24