恭介

コンスタンティンの恭介のレビュー・感想・評価

コンスタンティン(2005年製作の映画)
3.9
久しぶりに観ました、みんな大好きコンスタンティン!



・・・え?そうでもない?(笑)

自分の映画ライフにおいての七不思議の中の1つに



何故、コンスタンティンはシリーズ化されないのか?



がランクインしてる程、好きだ(笑)
マトリックスより先に続編つくれーっ!
と、声を大にして言いたい。


・・・ま、理由は興行成績が低かったからだけど(笑)

因みにコンスタンティンも今流行りのアメコミキャラクターだ。ワーナーなんでDCだけど。彼もダークヒーロー系なので、バットマンと絡ませて欲しいなぁという儚い願いを持っている。



いや、久しぶり鑑賞したら、現在のキアヌの代表作であり、本作と同名のジョン・ウィックの設定を先取りしてる感があった。

悪魔と天使、そして人間が共存する世界観。その世界観の設定が細部まで作り込まれていてワクワクする。
ジョン・ウィックでも殺し屋が組織的に共存共栄してる世界観が魅力的で、さらに誰かがその均衡を破ったが為に、一大騒動へと発展する所も類似してる。

やはり架空の世界をこだわり抜いた映画は面白い。

コンスタンティンは過去に自殺を図り、もう死んでも天国には行けない身。ただ、見えてはいけないものが見える能力があるので、たまに人間界に紛れ込んで悪さをするヤツをブチのめし、それを天使にアピールしてなんとか地獄行きを阻止しようと頑張る日々。
やっぱ、地獄は酷いらしいよ?(笑)

しかし、極度のヘビースモーカーな為、すでに末期の肺ガン。
絵に描いたような自業自得さだ(笑)

そんなある日、双子の妹がビルの屋上から飛び降り自殺した女性刑事と知り合うコンスタンティン。しかし、その妹の死には天使と悪魔、人間の共存の均衡を破る恐るべき陰謀が秘められていた!

もうこれだけで白飯3杯はいける(笑)

そこに、悪魔退治に使う武器や地獄への行き方、共存のルール、などチャイルディッシュな設定がてんこ盛り。

監督のフランシスの凝った魅せ方も世界観を引き立たせており、かなり貢献度が高い。

更に、この世界観を盛り上げる俳優の皆さんが素晴らしい。
大天使ガブリエルをティルダ・スウィントン。中性的でいて人間離れした美しさはまさに天使に相応しい。
初めて背中の羽をバサァァっと広げるシーンの彼女に惚れ惚れする。

コンスタンティンの助手を務めるのは、まだ素行が悪くなかった若かりし頃のシャイア・ラブーフ。

そして物語のキーになる女性刑事をアカデミー女優であるレイチェル・ワイズと思い返せば錚々たるメンツだ。

しかし、個人的に一番のキャスティングは、ルシファー、悪魔の中の悪魔、サタン役のピーター・ストーメアだ。
数ある悪魔系の映画の中でも、今だに彼のサタン役を超える映画はない。

はず(笑)

スーッと、フレームの上から足がインしてくる出方といい、サタンのくせに真っ白なスーツに身を固め(しかし裸足笑)狂気とユーモアを交えたコンスタンティンとのやり取りなど、今観ても魅力的なサタンとしての存在感がハンパない。

このコンスタンティン、大天使、サタンが絡むラストでは完全にキアヌの存在感が薄くなってるのはご愛嬌(笑)
それぐらいティルダとピーターがはまり役だ。

ワーナーも多分、シリーズ化を期待して予算をかなりぶっ込んでいたので、当時としてはアクションやVFXも申し分なかった。


ダークさとユーモアとアクションが噛み合っていたので、なんでヒットしなかったのかが不思議だ。

ただ一つ、難を挙げるとしたら・・

キアヌのタバコの吸い方が、中学生まで真面目だったヤツが高校生から吸い始めました、みたいな吸い方だった点かな(笑)

ベテランの域に達した今なら、様になるはずだ!ワーナーさん、お願いします!



あ、そういやラストでコンスタンティン

禁煙しやがったな(笑)
恭介

恭介