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シャーロック・ホームズのSUIのネタバレレビュー・内容・結末

シャーロック・ホームズ(2009年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

少しトボけた感じのホームズに乱暴なワトソン、不二子ちゃんのようなアイリーンと、キャクターは魅力的。
ロジックではなくアクションで活路を開くところは、シャーロック・ホームズじゃなくても良いのでは?とも思わなくはないけど…。

しかし、ワトソンが罠に掛かって爆発するシーンのスローモーションはどうかなぁ…。
しかもあの爆発の中心にいてワトソンは五体満足で、ホームズとアイリーンに至ってはほぼ無傷というのはいくらなんでも無理がある。

そしてクライマックスの謎解きはだいぶ雑。

墓場から脱出するトリックは暴けても絞首で絶命したことには触れず、
親父を浴槽で殺したとされる銅と水に科学反応する特殊な薬品とはなんぞ?
大使は銃の発砲の引火で焼死しても同じ爆薬を使った爆発で直撃したワトソン君は先述の通りかすり傷。

その後のシークエンスで絞首刑のトリックは別枠で推理して見せたけど、「そうすればできる」というだけで確証はひとつもない。
とはいえ、全ての謎解きを曖昧にせず一応の回答を提示する姿勢は評価したい。

これまでのガイ・リッチー作品はことごとく自分と相性がよくなかったけど、今作は素直に面白かったと思えた。
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