ドルフィンキック

ヒドゥンのドルフィンキックのレビュー・感想・評価

ヒドゥン(1987年製作の映画)
3.9
「ヒドゥン」は、昔、現在は、閉鎖されてしまった、大毎地下劇場で、観ました。
それまでは、映画は、テレビ放送やレンタルでいいやと思っていたのですが、この劇場で、本作のカーチェイスを観て、やっぱり、大きな劇場の大きなスクリーンで、アクションシーンを観ると、凄く迫力を感じるなあ~って、映画館で、映画を観ることの「楽しさ」や「凄さ」を教えてくれて、尚且つ、映画館で、映画を観る「きっかけ」を作ってくれた、とても思いれがある作品ですね。

前置きはさておき、本作の感想ですが、エイリアンが次から次へと人々の体に寄生して行って、その寄生された人間たちが、狂暴化する、展開は、手に汗握りました。
ボディ・スナッチャー物の作品は、例えば、「ウルトラマン」シリーズだと、宇宙人が人間に、「仮面ライダー」シリーズだと、怪人が人間の体に乗り移り、その乗り移られた人間が、悪者になってしまいパターンは、昔からあるので、当時としても、特に、斬新ではないんだけれど、でも、SF映画としては、このパターンって、「鉄板」の面白さがあると思うので、ハラハラドキドキしながら、最後まで、飽きずに、楽しめました。
最後、どうやって、エイリアンをやっつけるんだろう~。とあれこれと、考えていると、いつの間にか、作品の世界に、グイグイと、引込まれてしまいました。
また、カイル・マクラクランが甘いマスクで、カッコ良いんですよね。
少し、「2年B組仙八先生」に出演されていた、本田泰章さんと似た、中性的な魅力を持った、素敵な俳優さんですね。
ラストのカイル・マクラクランが、火炎放射器をぶっ放すシーンは、凄まじかったですね。
アクション、演技共に、カイル・マクラクランの魅力全開!の作品で、とても楽しめました。
続編も制作されて、観ましたが、B級映画っぽくて、前作と比べると、イマイチでした。

大毎地下劇場は、洋画の二本立てを低料金で観れる劇場で、当時、よく通っていました。
「ランボー3 怒りのアフガン」と「サイクロンZ」の豪華な二本立てを両親と観に行ったり、「ダイ・ハード」と「D.O.A.」の二本立てを観に行って、現在の劇場ような全席指定で入れ替え制ではなくて、入れ替え無しの流し込み形式の自由席の劇場だったので、「ダイ・ハード」、「D.O.A.」、そして、再び、「ダイ・ハード」と約六時間位、映画館で、映画に夢中になっていました。
「ダイ・ハード」の二回目の鑑賞時に、前に座った体の大きな外国人のお客様が、ブルース・ウイリスVSアレクサンダー・ゴドノフの肉弾戦に、体を動かして、エキサイトしながら、ご覧になっていたを憶えています。僕も、あのお二人の肉弾戦での凄まじい打撃の応酬に、手に汗握りながら、観入っていましたね。懐かしい思い出ですね♪
確か、大毎地下劇場で、「ダイ・ハード」を観に行ったときは、入場時は、まだ外が明るい、お昼頃に、映画館に入って、映画を観終わって、映画館を出て、外を見たら、もう真っ暗で、ビックリした思い出があります。
ちなみに、「ダイ・ハード」は、他の劇場(北野劇場、OS劇場)で、合計三度観に行きました♪
あと、「ミッドナイト・ラン」も、この劇場で観ました。ラストが秀逸で、心地良いんですよね。
また、大毎地下劇場や扇町ミュージアムスクエアやシネマアルゴ梅田のような映画館、是非復活してほしいですね♪