滝和也

機動戦士ガンダム0083 ジオンの残光の滝和也のレビュー・感想・評価

3.5
「ソロモンよ!私は帰ってきたー!」

放たれる核弾頭!それは驕り高ぶる烏合の衆である地球連邦軍への怒りの鉄槌であり、メギドの火である!

「ジーク・ジオン!」

人類の半数を死に至らしめた一年戦争、いやジオン独立戦争から3年。我々は3年待ったのだ…の英傑エギーユ・デラーズの宣戦布告により、ジオン残党軍デラーズ・フリートは地球連邦軍に宣戦を布告!宇宙移民の地球からの独立を旗印に今、乾坤一擲の作戦を展開する。その中に、連邦から奪いし、核弾頭を装備したガンダムGP02サイサリスを駆るアナベル・ガトーはいた…!ソロモンの亡霊の異名を持つガトーを主役に、後に続くものを信じた信念の男達を描いた魂の一本である。

男たるものガトーにならん!と言わんばかりの武人。彼ありきの作品であり、破れざりし者たち、ジオン残党軍の余りにも、美しい覚悟と気合に涙する作品だと断言する。

敢えて語るなら、メカ描写が素晴らしくモビルスーツが美しく連邦のジム・カスタム、ジム・キャノン2、ジオンのドム・トローペン、リック・ドム2はお気に入り。そしてやはり、モビルアーマーこそ男の美学!ジオンの精神を形としたノイエ・ジール、連邦の悪魔を内包する要塞攻略用機動兵器ガンダムGP03デンドロビウムの勇姿。この戦いにメカフェチは涙する。

OVAの総集編のため、出来はイマイチなれど、この作品、愛すべき一本。ファーストガンダムとZを繋ぐ架け橋として良く出来ている。

ニナとかコウとか私は知らん。バニング大尉なら覚えとるが…。
滝和也

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