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リトルショップ・オブ・ホラーズのkoyaのレビュー・感想・評価

5.0
この映画は大好きだし、思い出もたくさんあり、今回再見して1986年にもかかわらず、面白いものは面白いのだ、と再確認しました。

高校生の時、飯田橋の名画座で2本立てを観て、もう、大好きになって映画の後、歩いて秋葉原に行き、映画サントラ盤(輸入盤しかなかった)レコードを買って何度も曲を聞いて歌った映画。

映画好きではあるけれど、サントラ盤まで買う余裕はなくて、『スター・ウォーズ』『ブルース・ブラザーズ』『ロッキー・ホラー・ショー』くらいしか思いつかないですね。サントラ盤まで買った映画。

子供のころは日曜日の朝、NHK教育テレビで「セサミストリート」を字幕もつけず放映していたのを(言葉わからなくても)見ていたので、やはりフランク・オズ監督の作り出す世界は理由理屈なく大好き。

ホラーズとあるようにベタなB級ホラー映画であり、ミュージカル映画であり、コメディであり、恋愛もの、SFでもあり、特撮ものでもあるというとてもお得な映画で、しかも93分で終わるというコンパクトさって2本立て上映向きでいいですねぇ。

貧しい地区の花屋に勤める主人公のシーモアが何気なく買った小さな植物。それは人間の生血を飲んで大きくなる「あるもの」でした。

最初は、自分の指の血をちゅーちゅー吸っていたけれど、だんだん大きくなってついには、しゃべりだし、食わせろ、食わせろとシーモアをせっつく。

花屋はめずらしい植物のおかげで大繁盛。

シーモアは花屋の同僚の女の子、オードリーの事が好きだけど、貧しいオードリーは金持ちでサディストの歯医者(デンティスト)の恋人というか囲われてる状態。

この歯医者をやったのが、若いスティーブ・マーチン。もうこのクレイジーぶりっていうのはもうひとつの目玉だと思うくらい強烈にクレイジー。
誰もかなわないかと思うと、ものすごいマゾヒストの患者が現れて、大喜びなんてやるのが、若いビル・マーレィ。

サディストとしては、痛がって嫌がってくれないと面白くないのに、わあああ、もっと、もっと!って迫るマゾヒストにはかなわなくてつまらないから帰れ!ってくだりが大好き。
ビル・マーレィが最強かもしれないですね。

麻酔のガスを自分でガーっと吸ってしまったり、バイクから飛び降りて、ポーズを決めるとバイクがぴた、と止まるとかね。

大きくなった植物、オードリーⅡが、ふんふんふーん、って電話をかけるシーンも細かくて大好き。ちゃんと電話終わるとおつりの小銭を確認。

そして脇にいつも歌でもって物語をつなぐ3人娘がいて、それも大好き。

とにかく、この映画、個人的に大好きでずーっと喋ってしまうのでこの辺で。フランク・オズ監督の特徴、ダークさと笑いというのが本当にいい。

日本で舞台になった時の主役はまだ若かった真田広之さん。
観たかったなぁ。舞台。
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