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ねらわれた学園のHKのレビュー・感想・評価

ねらわれた学園(1981年製作の映画)
3.0
眉村卓原作の小説を角川が映画化。監督は「HOUSE」などで独特な特撮技術を披露した自主製作映画界のニューウェーブ大林宣彦。

初めて大林監督の作品を見てみたが、さすがとしか言えない粗さとけれんみがありながらも、人を魅了させることができる特撮であった。しかし、時代背景もあるかもしれないが、かなり画面がチカチカするから見づらいところもある。

あと個人的には、大林節とでもいうべき独特の台詞回しも、受け入れられるかられないかだと微妙に感じる。

そこはお話の面白さでカバーしてもらいたいところもあったものの、この映画はちょっとばかり内容が荒唐無稽なため、う~ん…

しかし、80年代の日本を表すような学園生活の描き方はまあ良かったかも、ちょっとばかりアニメ的に戯画化されたような特撮は昨今の邦画を彷彿としていておかしいとは思ったが。

それとこの映画、ホラー映画だと思ったら全然違うため、そういうのを期待している人が見るとげんなりするかもしれない。

大林ワールドを堪能するにはこれが一番いい出来をしているかもしれない。
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