八代将軍の候補に選ばれた宗長と義直は、退屈が嫌いな自由人。逃亡させまいと両家の家老は主君を厳重に縛りつけていた。その道中を木の上からのぞいていた田舎娘が、供侍たちに引きずり降ろされる。彼女…
>>続きを読む行列が鉢合わせになった尾州紀州の両若殿・徳川宗長と徳川義忠。そこへ江戸の町人・弥次郎兵衛と喜多八の馬が飛び込んでくる。身軽な町人の身分にすっかり魅せられた若殿たちは弥次喜多を替え玉に据え、…
>>続きを読む気の進まない縁談に食欲不振の鶴岡藩主息女・貴美姫。そんな姫に代わり、乳兄弟のお毒見役・お登志が姫の食事をみな平らげていた。そんななか、嫁入り準備で江戸へ向かう途中、姫が脱走。家臣たちはお登…
>>続きを読む白馬城という美しいお城がある。貧しい機織り娘・お君は、城を眺めてさまざまな想いを描くのが好きで、城の若様にまつわる花嫁探しの昔話に夢中だった。ある日、お君の家に代官とその手下がやってくる。…
>>続きを読む明治二十三年頃、北陸一帯を巡業する見世物の中に、今評判の水芸の太夫“瀧の白糸”がいた。美人で勝気な男勝りで通っている白糸が、一日の興行を終え、浅野川の辺りでホッとした時間を過ごしていると、…
>>続きを読む丹波の国。由留木の家老・稲葉幸太夫の娘・重野は行儀見習いに御殿へ奉公中、奥小姓の与作と恋仲になり、与之助という男子をもうける。城を追われた与作は野や幼い子に会わせてほしいと懇願するが、相手…
>>続きを読む無実の罪を着せられ、世間の裏街道を歩く弁天小僧となった菊之助。大金持ちの小判を奪っては貧乏人にバラまく大盗賊・日本左衛門らと知りあい、意気投合する。菊之助が加わった白波五人男は、強欲な豪商…
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