長い散歩のえるるのネタバレレビュー・内容・結末

万引き家族や八日目の蝉をほんのり思い出す感じ。
虐待とネグレクトのシーンはキツい。母親の男を拒絶したのは少しだけ救いがあった。
サチが最初自分をガキと言いクソジジイと言い信用出来なくて攻撃的なんだけど、だんだんと心を開いてきて松田翔太でやっと笑ってくれて自分の気持ちや希望を口に出す様になって行くのが観ていて嬉しくなってしまう。
警察から追われる時にサチがおじいちゃんの手を引いて走るシーンは最高だった。
警察も誘拐は犯罪で職務だから捕まえないといけないけどあれ観たら逃してあげたいと思うのわかる。

最初は凄い母親に怒りしか湧かないんだけど、虐待は繰り返すって言われているのでこの母親も自分が虐待されて育ってきて離婚するまではサチに同じ思いをさせない様にしてたんだろうな。自分がダメだって分かっているけどどうにもできないみたいな所が最後に多少出てきていた。でもサチをこの母親の元には帰したくない。
だが高岡早紀さんは美しいしカメレオン俳優なので凄い

サチは家に帰ってからどうなるのだろう。大人になっておじいちゃんとの旅をどう捉える様になるのだろう。
こういう事を考える時間をくれる邦画は好きだ。