Jaya

賭場荒しのJayaのネタバレレビュー・内容・結末

賭場荒し(1959年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

テオ「教授」を首謀者に7人でモンテカルロのカジノの金庫から金を盗むお話。賭場荒しって意味が違う気が…。

クールなポールを引き込むところからのお話。余計な背景を描かず、二人は親しいらしいことだけの描写で話に入る間合いが良い。7人ともキャラが強かったですが、鍵開けのルイだけ少し弱かった。

一気に本番の展開。単純ながらしっかりした戦略。予期せぬハプニングにも冷静に対処するテオとポール。青酸カリ薄めて飲むのは無理がありますが、ビビってるパンチョが素晴らしい演技でした。

あっさり成功してどうなるのかと思いきや、テオ急死からの親子関係の発覚そして金の返却ラスト。一連の流れが無理なく描かれ、かつポールの内面にまで踏み込まれており、見応えがありました。

シネマスコープを活かしたハッとするような構図も随所に見られ、お話を成立させる要素がギュッと詰まっていて、短編小説のお手本になりそうな名作でした。
Jaya

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