このレビューはネタバレを含みます
映画監督ジェイの前作に出演したエヴァがジェイの消息を訪ねて北マケドニアとボスニアを記憶とともに巡るお話。今まで以上に音響が今ひとつな気が…。
監督リム・カーワイ本人のメタフィクションなエピソードがてんこ盛りで、ジェイに思いが仮託されている様子もないけれども、若干興醒めしました。
現地の素人の方々が多く出演しているけれど、肝心の職業俳優のジェイがイマイチすぎて中途半端に感じました。幻想的なジェイの演出もハマってない…。
戦乱の記憶やパンデミックへの思いとジェイやエヴァの個人的相克が全く統合されてなかったように感じました。スポメニックをアイコンとするには歴史的にも造形的にもかなり無理があるのでは…。
少し目線を外すようなカメラワークや編集は楽しかったのですが、三部作の最後としては拍子抜けしてしまった作品でした。