このレビューはネタバレを含みます
トッチャン坊やたち7人がヨットで難破してマタンゴに溢れる南の孤島に漂着してマタンゴになるお話。全くヒゲは伸びないし化粧も落ちない。
海上の特撮のレベルの高さは流石という外はないです。しかしそれを味わえたのも序盤だけでした。肝心のマタンゴも出番は少なく。遠景と近景の整合性は一切取れていませんがそれも御愛嬌。
極限状態でエゴを剥き出しにした未熟な都市的人々の様相を描きたいようでしたが、出てくるのは中途半端な演技と青臭く紋切り型の台詞だけでガッカリ。
気になる矛盾点も山のようにありましたが、それを許せるB級感も備わっていました。マタンゴは何で作ったんだろう?味見したくなるくらいには美味しそう。
道徳感の発露が長ったらしくてクサくもあり、マタンゴに振り切ってくれた方が楽しめたように思いますが、まあ子どもには確かにインパクトあるだろうなと感じられた映画でした。