Jayaさんの映画レビュー・感想・評価

Jaya

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愛しのタチアナ(1994年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

コーヒー大好き仕立屋ヴァルトが修理工レイノと共に車の試運転に出てエストニア人タチアナとロシア人クラウディアの旅行者を拾って港まで旅するお話。「オリマッティラのジョニー」とは一体。

殆どセリフがないな
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カラマリ・ユニオン(1985年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

労働者の15人のフランクにペッカを合わせたイカ墨同盟の面々が約束の地エイラを目指すもバタバタ死ぬお話。上映されていたのは「ペェター・セルギー」。

没個性的なフランクたち。英語を喋るペッカはアメリカン
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浮き雲(1996年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

不況の煽りを受け夫ラウリが失業し自らも失職した給仕長イロナが再就職も上手くいかずすってんてんになるも元オーナーの助けでレストランを開くお話。レストランやアパートの壁の色が印象的。

乾杯で一人オレンジ
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すべて、至るところにある(2023年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

映画監督ジェイの前作に出演したエヴァがジェイの消息を訪ねて北マケドニアとボスニアを記憶とともに巡るお話。今まで以上に音響が今ひとつな気が…。

監督リム・カーワイ本人のメタフィクションなエピソードがて
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ディス・マジック・モーメント(2023年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

監督リム・カーワイが梅田を経て宮古島から北海道浦河町までのアートハウスを巡り大阪九条に戻るドキュメンタリー。テロップ消えるのが速い…。

各劇場の座席で支配人や従業員により語られるアートハウスの現状は
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マタンゴ(1963年製作の映画)

2.3

このレビューはネタバレを含みます

トッチャン坊やたち7人がヨットで難破してマタンゴに溢れる南の孤島に漂着してマタンゴになるお話。全くヒゲは伸びないし化粧も落ちない。

海上の特撮のレベルの高さは流石という外はないです。しかしそれを味わ
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犯罪都市 NO WAY OUT(2023年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

マ・ソクトら広域捜査隊が麻薬ハイパーを捌く刑事チュ・ソンチョルとそれを回収する殺し屋リキと対峙するお話。狭い場所で日本刀が苦しいのがよく分かる。

アクション一辺倒なつくりでしたが、流石にパターンが少
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枯れ葉(2023年製作の映画)

3.9

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アル中作業員ホラッパが期限切れ商品を失敬してクビになった元スーパー店員アンサに惚れるお話。色んな映画のポスターが楽しい。不思議な劇場。

レトロなラジオからウクライナ侵攻のニュースが流れてくるなかで進
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Hideous(原題)(2022年製作の映画)

3.3

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オリヴァー・シムの3曲に合わせ、シム本人が自己開示するようなMV風短編。初のソロ・アルバムらしい。

序盤は自らの鏡像としての亡霊や男児を相手にするような展開。シムのセクシャリティーが強く押し出されま
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ル・アーヴルの靴みがき(2011年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

ル・アーブルの港へ漂着した密航者の少年イドリッサを靴磨きのマルセルをはじめ色んな人が助けるお話。マルセルとアルレッティって「天井桟敷の人々」?

独特の色合いがとても美しい画面で織り成される優しい物語
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御法度(1999年製作の映画)

2.7

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美童という加納惣三郎が新選組に入隊したら同期の田代彪蔵に衆道を仕込まれ隊士が翻弄され土方歳三が苦々しく思うお話。首の模型がちゃちい…。

新選組のイメージを措いておいても、役に嵌ってる人が殆どいないと
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エル・スール(1982年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

スペイン北部でダウジングできる父アグスティンが自殺した娘エストレリャが父を回想し南へ向かおうとするお話。「疑惑の影」を選んだ理由はあるのかな。

明るくなる部屋からの冒頭カットがとても美しく惹き込まれ
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ドリー・ベルを覚えているかい?(1981年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

1960年代のサラエボで催眠術にハマる少年ディーノがチンピラのシントルの女ドリー・ベルを部屋に匿うことになり惚れ合うけれどそうは問屋が下ろさないお話。家の敷地がよく分からない…。

旧ユーゴの実生活は
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宝くじの不時着 1等当選くじが飛んでいきました(2022年製作の映画)

2.8

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韓国軍兵長チョヌが拾った600万ドルの当たり宝くじが北朝鮮軍兵士ヨンホのもとへ飛び、結局二人を人質替わりに暫し交換するお話。韓国じゃプロモーション宝くじ配るの?いいなあ。

要所要所での字幕の訳の稚拙
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アンダーグラウンド 4K デジタルリマスター版(1995年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

何度観てもやはり完璧な映画。ただしスクリーンが大きくなかったのでさほど4Kの恩恵には与れず…。

ファースト・カウ(2019年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

開拓期のオレゴンにて料理人クッキーと中国人ルーが友達になり一緒にケーキ売るお話。発掘作業員みたいな骨の掘り出し方。ルーは伊藤智仁そっくり。

いきなり「狭っ」と思うアスペクト比でしたが、ずっと画面が暗
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二重生活(1947年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

名優トニーがオセロ役に入れ込んで元妻ブリタと劇場広報ビルの関係を疑い猜疑心に錯乱してバー店員のパットを殺すお話。重厚な劇伴がかなりの聴き応え。

トニーことロナルド・コールマンが凄まじい名演。特にオセ
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白虎(1923年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

ホークスにチクられたせいで父マイクが殺されたロイとシルヴィアの兄妹が離ればなれになり15年後知らずに再開するお話。チェス人形どこから見てるんだ…。

年齢にかなり無理があるキッド=ロイがとても良い演技
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アントニオ猪木をさがして(2023年製作の映画)

1.2

このレビューはネタバレを含みます

アントニオ猪木の写真と映像も極控えめに、ただよく分からない映像を見せられるだけのドキュメンタリー風映画。撮影の技術だけは無駄に高かったです。

猪木の引退試合の入場シーンに大興奮も束の間、あとは福山雅
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おいらの野球(1930年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

うさぎとたぬきによる「カチカチ山野球大會」なる試合の顛末を描いたアニメ。

ラインの引き方が少し違っていたり、一方でランダウンや隠し球のやりとりがあったり、黎明期での野球の相違点が見えてくるのが楽しい
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プラーグの大学生(1913年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

貧乏学生バルドゥインが金と引き換えに自分の鏡像を奪われ翻弄され自ら自分を殺す羽目になるお話。昔の狩りってこんな犬の大群連れてくもんなのかな…。

舞台劇的な構図や芝居の中に映画的な表現が見え隠れして楽
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祇園の姉妹(1936年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

義理堅い芸妓の梅吉に反して妹で当世風の芸妓おもちゃが手練手管で男衆を手玉にとるも痛い目に遭うお話。それでも信心はあるおもちゃが面白いです。

番頭による惚れ込んでからの逆恨みという古今東西よくありそう
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スクリュー(1982年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

目玉がギョロギョロしつつその対象が映し出される映像作品。

見る=見られるの関係性の解釈を映像化したような中身。しかしその対象がテレビというのは色々絡ませ過ぎな気に。

画面の構成は楽しかったですが、
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零へ(2021年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

映画を撮る女の子と手首を埋めようとする女と覗き魔の爺さんのお話。音響がレベルダウンし過ぎでは…?

それぞれが交わることはなく、三者三様のようす。延々と続く死体のイメージですが、そもそもマネキンの手首
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静かな一日・完全版(2002年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

「発狂しそうな午後の食事」という映画を撮ってる様子とそこからたぶん身投げするに至る女の子の映像作品。

どうにも死のイメージが安直で安っぽく感じましたが、創作ってその程度のもんなのかなぁ。前半の鬱屈し
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めまい(2001年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

スケッチの女とカメラの女がともに跨線橋の女を見る映像作品。

跨線橋の女が誰か分かりづらい…。見る=見られるというイメージの連続。見るものと見えるものの相違のようなイメージもあったように。2人ともあま
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モノクローム・ヘッド(1997年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

他愛無い電話の会話とバットを振り回す女の子からなる映像作品。

どうやら電話の声はバットの女の子のものらしい。時折り混じる不穏な会話に、不穏そのもののバット。自分を撮る監督や仮面の男(?)の映像ととも
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ギ・装置M(1996年製作の映画)

2.1

このレビューはネタバレを含みます

ペニバン着けたマリリン・モンローと化した森村泰昌を撮った映像作品。

いきなりの「森村泰昌展」。何だこれ?プロモーション?正直今や何の訴求力も感じない仮装。ペニバンやトイレでジェンダーの境界にでも挑戦
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ZONE(1995年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

包帯に巻かれた男が部屋の中で苦しんでるようなストップモーション。

不穏な劇伴に合わせての不穏な展開。自らの記憶とともに部屋に縛り付けられているような男。記憶に苦しみカメラを潰す。もう一人踊り狂ってた
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THE MOON(1994年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

扉の向こうの月と息子の顔が首に映される存在が交錯する映像作品。

息子の描写を筆頭に劇伴含め映像は不気味さがありましたが、その内容は月に象徴される世界と息子の関わりを描くファンタジーのように感じました
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12月のかくれんぼ(1993年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

息子を撮ったホームビデオと息子の撮ったホームビデオで構成された映像作品。

息子撮影の最初は何だこのほんわかムービーと思いましたが、父撮影になると視点が強烈に冷徹になるように感じられその距離感の生々し
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ビーナス(1990年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

母子の映像の場所を延々と彷徨くストップモーション。サイレント。

最初は単なるポートレイトかと思いましたが、意味が分かってくると何ともおぞましく悲しい光景。呪縛霊のように記憶にしがみつく一人称のような
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ミイラの夢(1989年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

何かの跡地?を中心に都内数カ所を撮影したストップモーション。サイレント。

これはどういう場所なのだろう?廃線となった跡地だろうか?そこをグイグイ行ったり来たりするさまがカッコいい。消失点の先にあるも
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悪魔の回路図(1988年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

池袋サンシャイン60をほぼ等距離からくるくる撮影したストップモーション。

最初と最後はおそらくその展望台からの新宿?当時孤立してる高層ビルというとサンシャイン60だったのでしょうか。

多くのコマで
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写真記87(1987年製作の映画)

2.2

このレビューはネタバレを含みます

1987年の自分史的な素材を編集したストップモーション。

電車の描写は面白みを感じましたが、その他は全く心に残らず…。人生の節目が映されてはいますが、ただそれだけのもので何も面白くなかったです。
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WALL(1987年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

たぶん当時の横浜赤レンガ倉庫をくるくる映したストップモーション。

とてもスタイリッシュな撮影。女性もオシャレでかなり良いアクセントになっている気がします。ただしかし同じ動きを見るにはちと長かったです
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