Jayaさんの映画レビュー・感想・評価

Jaya

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スクリュー(1982年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

目玉がギョロギョロしつつその対象が映し出される映像作品。

見る=見られるの関係性の解釈を映像化したような中身。しかしその対象がテレビというのは色々絡ませ過ぎな気に。

画面の構成は楽しかったですが、
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零へ(2021年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

映画を撮る女の子と手首を埋めようとする女と覗き魔の爺さんのお話。音響がレベルダウンし過ぎでは…?

それぞれが交わることはなく、三者三様のようす。延々と続く死体のイメージですが、そもそもマネキンの手首
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静かな一日・完全版(2002年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

「発狂しそうな午後の食事」という映画を撮ってる様子とそこからたぶん身投げするに至る女の子の映像作品。

どうにも死のイメージが安直で安っぽく感じましたが、創作ってその程度のもんなのかなぁ。前半の鬱屈し
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めまい(2001年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

スケッチの女とカメラの女がともに跨線橋の女を見る映像作品。

跨線橋の女が誰か分かりづらい…。見る=見られるというイメージの連続。見るものと見えるものの相違のようなイメージもあったように。2人ともあま
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モノクローム・ヘッド(1997年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

他愛無い電話の会話とバットを振り回す女の子からなる映像作品。

どうやら電話の声はバットの女の子のものらしい。時折り混じる不穏な会話に、不穏そのもののバット。自分を撮る監督や仮面の男(?)の映像ととも
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ギ・装置M(1996年製作の映画)

2.1

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ペニバン着けたマリリン・モンローと化した森村泰昌を撮った映像作品。

いきなりの「森村泰昌展」。何だこれ?プロモーション?正直今や何の訴求力も感じない仮装。ペニバンやトイレでジェンダーの境界にでも挑戦
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ZONE(1995年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

包帯に巻かれた男が部屋の中で苦しんでるようなストップモーション。

不穏な劇伴に合わせての不穏な展開。自らの記憶とともに部屋に縛り付けられているような男。記憶に苦しみカメラを潰す。もう一人踊り狂ってた
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THE MOON(1994年製作の映画)

3.5

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扉の向こうの月と息子の顔が首に映される存在が交錯する映像作品。

息子の描写を筆頭に劇伴含め映像は不気味さがありましたが、その内容は月に象徴される世界と息子の関わりを描くファンタジーのように感じました
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12月のかくれんぼ(1993年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

息子を撮ったホームビデオと息子の撮ったホームビデオで構成された映像作品。

息子撮影の最初は何だこのほんわかムービーと思いましたが、父撮影になると視点が強烈に冷徹になるように感じられその距離感の生々し
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ビーナス(1990年製作の映画)

3.8

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母子の映像の場所を延々と彷徨くストップモーション。サイレント。

最初は単なるポートレイトかと思いましたが、意味が分かってくると何ともおぞましく悲しい光景。呪縛霊のように記憶にしがみつく一人称のような
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ミイラの夢(1989年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

何かの跡地?を中心に都内数カ所を撮影したストップモーション。サイレント。

これはどういう場所なのだろう?廃線となった跡地だろうか?そこをグイグイ行ったり来たりするさまがカッコいい。消失点の先にあるも
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悪魔の回路図(1988年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

池袋サンシャイン60をほぼ等距離からくるくる撮影したストップモーション。

最初と最後はおそらくその展望台からの新宿?当時孤立してる高層ビルというとサンシャイン60だったのでしょうか。

多くのコマで
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写真記87(1987年製作の映画)

2.2

このレビューはネタバレを含みます

1987年の自分史的な素材を編集したストップモーション。

電車の描写は面白みを感じましたが、その他は全く心に残らず…。人生の節目が映されてはいますが、ただそれだけのもので何も面白くなかったです。
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WALL(1987年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

たぶん当時の横浜赤レンガ倉庫をくるくる映したストップモーション。

とてもスタイリッシュな撮影。女性もオシャレでかなり良いアクセントになっている気がします。ただしかし同じ動きを見るにはちと長かったです
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写真記(1986年製作の映画)

2.3

このレビューはネタバレを含みます

おそらく当時の自身の身の回りや思い出を再構成したストップモーション。

新宿ビル群がシンボリックに映し出されますが、私は何の思い入れもないので、そうですか…という感じ。その思い出にも当然思いは寄せられ
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GRIM(1985年製作の映画)

2.4

このレビューはネタバレを含みます

団地の一室をセンセーショナルに映し出したようなストップモーション。

テレビの使い方と照明や色彩は印象に残りましたが、その他は技巧に走りまくりなだけという感覚を受けました。Grimな日常というよりただ
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GHOST(1984年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

寮のような場所に顔のない男のイメージが横溢するストップモーション。

顔が映されないといってもバルブ撮影的に消えてるだけなので、顔動かしてるイメージしか湧かない…。目線のアップも全然雰囲気ありませんで
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DRILL(1983年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

寮の玄関のような場所を柱を中心に撮影したストップモーション。サイレント。

映し出されるうちに歪みを見せ始める日常の場というイメージでしょうか。必然的に演出される閉塞感が息苦しい。

劇伴がないのが残
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THUNDER(1982年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

閃光と女性の顔とともに校舎の中を縦横にカメラが動くストップモーション。

ビープ音から構成された機械的な劇伴が強烈で、インパクト抜群の映像とともに全てが鮮烈に印象に残りました。

バルブ撮影の閃光や顔
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BOX(1981年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

一天地六的に風景が映された立方体が回転したりするストップモーション。

押しつけがましさはないけれど、あまり面白さも感じられず…。箱の動きをどう捉えていいのやら。空間が平面化されるけど、訴求力を感じま
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SPACY(1981年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

体育館に置かれた写真に入ったり出たりが繋がるストップモーション。

映像的な遊びは面白いけれど、革新性を感じるわけでもなく。没入の過程と離脱と、ということなのかな。終盤の目のチカチカするエフェクトがし
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パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

ギャングのヴィンセントとジュールス、ボクサーのブッチを中心とした一日半の出来事が時系列を入れ換えながら映されるお話。こんなに長かったっけ。

オムニバス的に繰り広げられる彼らの転機の一日。一番色々あっ
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落穂拾い(2000年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

フランス国内にて「落穂拾い」する人々を中心にお話を聞くドキュメンタリー。プリクラをハッキリ見たかったなあ。

廃棄物を拾う「落穂拾い」が刑法の文言にも出てくるほどに歴史的にも裏付けのある行為だというこ
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ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

CM撮影で来日した俳優ボブと写真家の妻シャーロットが新宿のホテルで仲良くなるお話。マシュー南ていたなそういえばそんなの…。当時でもキツい。

前半はそれぞれの閉塞と異国での孤独が描かれますが、明らかに
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アニエスによるヴァルダ(2019年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

好々爺アニエス・ヴァルダがその作品を振り返り制作について語るドキュメンタリー。オープニングクレジットからとても心地良い写真と劇伴。

ヴァルダならではの演出と諧謔とともに語られる作家人生と作品たち。聴
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大いなる沈黙へ ーグランド・シャルトルーズ修道院(2005年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

グランド・シャルトルーズ修道院の生活に密着したドキュメンタリー。字幕の入れ方が余りにも不親切な気が。

淡々と映される修道院の内部ですが、悲しいかな美しいと感じるカットが殆どありませんでした。特に風景
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ゴジラVSキングギドラ(1991年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

未来人の助けでタイムマシンでゴジラ消滅させたら代わりにキングギドラ作られて復活ゴジラにやられてメカキングギドラで倒すお話。博多が火の海に!

もはやオマージュで済むとは思えない設定の数々。元ネタ映画は
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ゴジラVSビオランテ(1989年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

白神博士がゴジラとバラと娘英理加の細胞を混ぜて出来た怪獣ビオランテが三原山から蘇ったゴジラと相討ちするお話。チョイ役すぎるデーモン小暮。

信じがたい程の大根揃いの俳優陣、というか俳優ですらない?特に
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近松物語(1954年製作の映画)

4.2

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京の大経師の家内おさんが兄から無心されたのを手代茂兵衛が都合付けようとして不義を疑われ逃げるうちに本当に恋仲になるお話。地歌の巧拙が分からねえ。

やはり圧倒的な撮影の美しさ。美術も素晴らしい。一方で
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タクシードライバー(1976年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ベトナム帰りで不眠症のタクシー運転手トラヴィスが大統領候補を暗殺する代わりに少女の娼婦アイリスのポン引きを殺すお話。ポルノ映画の続きが気になる。

トラヴィスことロバート・デ・ニーロの怪演が全てだった
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山椒大夫(1954年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

父を尋ね母と西行する途上で厨子王と安寿の兄妹が攫われ丹後の山椒大夫に売られるも後年厨子王が脱走して丹後守となって奴婢を開放するお話。原作森鴎外。

やっぱり流石に無理がありすぎる気のする荘園経営の描写
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ダゲール街の人々(1976年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

パリ14区のダゲール街の商店の人々を映し出すドキュメンタリー。1カットだけ美容院で映っていたどえらい髪型のオバちゃんが印象的でした。

香水店を皮切りに、肉屋パン屋雑貨屋美容院仕立て屋自動車教習アコー
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無法松の一生(1958年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

小倉の車夫富島松五郎が陸軍少尉吉岡の遺子小太郎の面倒を見つつ寡婦良子に密かに惚れるお話。そもそもセルフリメイクだとは知りませんでした。

松五郎こと三船敏郎と良子こと高峰秀子の配役が素晴らしいです。松
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仮面の米国(1932年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

第一次大戦から復員したアランが巻添えでチェインギャングとして収監され脱獄して建築技師として成功するも妻の密告で再収監され再脱獄するお話。「World War」に「one」が付かない時代。

アランこと
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幸福(しあわせ)(1964年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

建具屋で二児の父のフランソワが郵便局員エミリと浮気して妻のテレーズが死んで再婚するお話。色々察するような車乗ってますが狙ってるなら凄すぎる…。

いきなり少女漫画みたいな脳天気な一家の映像。完全に虚仮
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続・黄金の七人/レインボー作戦(1966年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

ジョルジャと「教授」と6人が前作に引き続いて南米某国の将軍誘拐作戦を引き受けて金塊を手に入れるお話。結局将軍はどこに行ったんだ…?

前作より役割が際立つジョルジャ。瞳の色まで変わって華麗な衣装。ジェ
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