このレビューはネタバレを含みます
美童という加納惣三郎が新選組に入隊したら同期の田代彪蔵に衆道を仕込まれ隊士が翻弄され土方歳三が苦々しく思うお話。首の模型がちゃちい…。
新選組のイメージを措いておいても、役に嵌ってる人が殆どいないという…。演技も下手か合ってないかのどちらか。井上が40過ぎで近藤が30過ぎというのは無理がありすぎるでしょう…。
なかでも肝心の加納が余りに酷い。蠱惑的な魅力など皆無で演技も目茶苦茶な大根。田代と出会ってからや、ラストへの伏線となるような要所での変容を表現する演技や演出など一切なし。
土方のモノローグも芸がなく、謎の字幕にも手抜き感。場面転換のワイプがまたイモ臭い。殺陣の撮影だけは少し臨場感があって見応え。ラストのセットもダサく、加納のライトアップは噴飯もの。
プロットとしてはかなり面白く興味深いものでしたが、何でこんなにちんちくりんな仕上がりになってしまったのか、惜しさだけが強烈に残る映画でした。