滝和也

ブラック・ダリアの滝和也のレビュー・感想・評価

ブラック・ダリア(2006年製作の映画)
3.7
デ・パルマです…。今回は私にはそこそこ当たりかな…。 

ブラック・ダリア事件を基にエルロイが書いた小説の映画化。LAコンフィデンシャルが有名ですね。ブラック・ダリア事件を簡単に説明すると、アメリカでは有名な惨殺死体事件であり、ゾディアック事件と並ぶ未解決事件。
1946年に起こったハリウッド女優の卵が無惨に殺され公園の芝生の上に遺棄されたことに始まります。

元ボクサーの警察官リーとバッキー。リーに保護者的な愛情を受ける女性ケイとの3人の関係と謎めいたブラック・ダリア事件が交錯し、悲しき真実が明かされて行きます。

デ・パルマ特有の長回し、移動撮影、ヒッチコックへのオマージュが適度に演出され、サスペンスを盛り上げて行きます。前半の死体発見までのシークエンスは中々。多少中だるみしますが後半の展開は良かったかな…。ネタバレになるので書きにくいですが、ちょっとサスペリア2を思いましたね。

また時代設定を活かした色合いのある画面作りもアンタッチャブルを思い起こします。ただややシナリオが整理されていないのか、焦点がぼける感じもある上に、登場人物が多く、理解しづらいかも知れません。

ジョシュ・ハートネット、アーロン・エッカートは好演してます。スカヨハさんもですが、ヒラリー・スワンクのビッ○さと好対象な感じが良かったかな…。

死人にとりつかれるぞ!とはガンダムであった台詞ですが、確かにあの死体はとりつかれるわ…コワッ…
滝和也

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