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宇宙大怪獣ギララのkazu1961のレビュー・感想・評価

宇宙大怪獣ギララ(1967年製作の映画)
3.0
▪️Title : 「宇宙大怪獣ギララ」
Original Title :※※※
▪️First Release Year:1967
▪️JP Release Date :1967/03/25
▪️Production Country: 日本
🏆Main Awards :※※※
▪️Appreciation Record :2020-506 再鑑賞
🕰Running Time:88分
▪️My Review
昭和40年代初頭の怪獣ブームのさなか、日活・松竹もこれを好機ととらえ、競い合って特撮怪獣映画を製作する事態となりました。こうして日活が『大巨獣ガッパ』を製作し、これに対抗して松竹が製作し、大映の『大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス』に続き、日活の『大巨獣ガッパ』に先駆けて春休み興行に打って出たのがこの『宇宙大怪獣ギララ』です。松竹唯一の怪獣映画であり、また初の本格特撮SF映画なんですね。

物語は。。。
日本宇宙開発局が火星探検のために打ち上げた有人ロケット。その宇宙の旅の途中、隕石との接触から発光する謎の胞子が船内に侵入。クルーはそれを地球に持ち帰りましたが、やがて胞子は怪獣へと変化し、猛威を奮います。。。

あらゆる武器のエネルギーを吸収して巨大化していくという怪獣ギララ、その名前は一般公募でつけられたものです。当時子供達はこぞって応募しました。デザインも実に斬新です。
本作は宇宙を舞台にしたSF映画の体裁をとり、東宝や大映の怪獣映画と差別化が図られました。科学考証には光瀬龍が招かれ、前半部では月面基地や宇宙空間でのメカ描写などが丹念に描写されました。特撮もミニチュアを軸に力が入っています。一方で月面基地に檜風呂が登場したり、恋愛ドラマも盛り込まれるなど、「松竹大船調」の演出によって、他社とは異質な作品作りが行われましたが、シビアに捉えると、当時のスタッフの試行錯誤ぶりも感じられます。謎の円盤の正体が結局明かされないまま終わるなど、やや構成の難が指摘されています。しかしながら宇宙SFと怪獣映画と恋愛ドラマの融合を意欲的に行おうとしたチャレンジ精神は鑑賞に値しますね。
さらに、音楽はいずみたく。劇中歌を、何と倍賞千恵子が歌っているんですね!
おまけに、21歳スリムで暑苦しくない藤岡弘は見ものです!

▪️Overview
「おはなはん 第二部」の元持栄美、「お座敷小唄」の石田守良、「調子のいい奴 いたずらの天才」の二本松嘉瑞が共同でシナリオを執筆し、二本松嘉瑞が監督した松竹初の特撮怪獣もの。撮影は「神火101・殺しの用心棒」の平瀬静雄。(引用:映画. com)

出演は、和崎俊也、ペギー・ニール、フランツ・グルーベル、原田糸子、藤岡弘。
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