みや

CUBE2のみやのネタバレレビュー・内容・結末

CUBE2(2002年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

2も前に観たはずなのだが、微塵も覚えていなかった。1とは建物の作りも作品の雰囲気も違うので、箱に閉じ込めれたこと以外は別物と捉えた方が良いかもしれない。

量子の移動、パラレルワールド、可変タイムスピードなど、SF機能を存分に搭載した四次元の"超立方体"。私にはもう理解不能の世界だけれど、理解の範疇を超えたワクワク感が止まらず、前作とは違う面白さがあった。
1は幾何学模様の壁で怪しい施設のようだったが、2は真っ白な壁で研究所のような雰囲気になっており、ビジュアル的には前作の方が好み。一瞬で部屋の位置が切り替わったり、同じ人間が同時に存在したり、難易度は格段にアップしている。各部屋に仕掛けがあるわけではないので、どんどん躊躇いなく次の部屋へと進んでいくから全体的に1より恐怖感は薄いが、次に何が起きるのかという期待感は今作の方が高まった。

社交性抜群タイプが一人いたことで、最初の人間関係の構築がかなり穏やかだったことも恐怖感が薄まった理由の一つかも。みんなで一緒に頑張れそうな気がした。でも危機的状況下で初対面の男女がエロに発展するのは萎えるから本当に止めていただきたい。
箱そのものの謎や集められた人たちの謎は、前作より多少は明らかにされた。よく分からない曖昧なままの方が薄気味悪くて好みだった気もするが、後味の悪さを楽しめたからこれはこれで良かったのかも。
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