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劇場版∀ガンダム II 月光蝶のAirconのレビュー・感想・評価

3.8
やっぱりテレビシリーズを観た方が良いのは大前提。
あのゆったりとした空気感はじっくりと時間をかけないと浸れない。
唐突に宇宙から。


月側が全然一枚岩ではなく、アグリッパからしたらディアナ達の好戦的な政策を危惧した。
ターンAとターンXが制御不能で危険だと知っており、ギンガナムへの協力はターンX発掘のためだった。
地球の蛮族とはわかり合えないと思っており、月に留まりたい。

グエンとギンガナムが組んだり、各勢力が入り乱れる展開。


ソシエとカプルが好きすぎる。
ソシエはフラウ、ファ的な幼馴染面倒焼きポジションではあるんだけど、彼女らよりも「好き」が強くて、「主人公に自分の「好き」だという感情を見せない」も強い。
今までの幼馴染ポジションは、「ちょっと好き、ちょっとそれを隠す」だったのが「かなり好き、だけどかなり隠す」という。
最初からずっとかなり好き。

逆にロランはイカレテルの?ってくらい返さないし、冷酷すぎるくらい受け取らない。
やっぱり『ガンダムシリーズ』の主人公は好きになれない(カミーユ以外)。
ロランは感情が入るタイミングと、感情が入らないタイミングが共感できない。

ラストのエンディングはみんなのその後を描きつつも、やっぱりソシエだけが孤独でいるという。
雪の夜の別れからおそらく夏ごろの貯金魚までの時間経過。
ディアナ様の死ぬための生活にあくまで従者として同行したロランは、主体性がないわけじゃなくむしろ、ソシエの希望に反する形での強い主体性を発揮している。

ギムギンガナムちょっと浮世離れしててセリフがたまにかわいい。
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