広島カップ

ナイル殺人事件の広島カップのレビュー・感想・評価

ナイル殺人事件(1978年製作の映画)
4.0
正面切ってポワロ・シリーズとは謳ってはおりませんので、同じように乗り物の中で殺人事件が起きるストーリーでしかも同じようにオールスターキャスト出演の『オリエント急行殺人事件』(1974)とは兄弟ではなくご近所さんのような位置付けでしょうか?
期せずして二本ともビジュアルが見事です。
列車も豪華でしたが今回登場の外輪船も贅沢です。エジプトのナイル川を下るこの船の中で殺人事件が起きポワロが解決します。
エジプトの青い空、滔々と流れる蒼いナイル川、大地の砂の色、白を基調にした俳優達の衣装。「この流れだけが真実を知っている」と言わんばかりのナイルの水面も魅力的です。ピラミッドや大列柱なども美しく撮ってあり、完全にエジプトへ誘っていますね。
雪の中の『オリエント・・・・』と対比して陽光まぶしく解放感抜群です。
ポワロはアルバート・フィニーからピーター・ユスチノフへバトンタッチ。どちらも良いのでお好みでどうぞ。私は、隣にデビット・ニブンがいるとより太く見えちゃったピーターよりアルバートに一票です。
事件解決後、皆様下船してお別れです。この時、金持ちばあさんが「ポワロさん、あなたが解決した事件の話、もっとうかがいたかったわ」と挨拶すると、「少し前にあったオリエント急行の中で起きた事件などお話して差し上げたかったですな」などと応じる場面があり、両作品は最後に連結します。
肝心の謎解きですが、我がボケ頭にはちょうど良くて、「ほうほう、そうだったのかい」と満足でした。