「僕らは一番美しい瞬間に、この世を去るべきだと思わないか?」
ちょっと前の文学にありそうなテーマですが、なんと実話です。
1927年ドイツで実際に起きた、"シュテークリッツ校の悲劇"という事件を映画化してます。
知らなくても分かるので、事件の詳細は割愛。
出てくる登場人物が
パウル(19♂) ギュンターについていくよ
ギュンター(19?♂)ハンス、やり直そう
ヒルデ(15♀) 一人になんて選びたくないの
エリ(15?♀)ヒルデを好きでいいから私を憐れまないで
ハンス(18♂)ヒルデ、愛してる
愛される者と愛する者。
人間にはこの2つのタイプがいる。
愛される者には愛する者の苦しさが分からないんだろうよ。
この事件の真相そのものというより、
なぜこの悲劇が起きたのか?
若いからこその極端で危うい、でも儚く美しい心を、美しい映像とキャストと共に切り取った映画。
原題を訳すると
「思考において愛が何の役に立つのか?」
という感じらしい。
疑問文をタイトルにしてるのは面白いけど、「青い棘」も青春の中の狂気が感じられるいいタイトルだね。