青い棘の作品情報・感想・評価

「青い棘」に投稿された感想・評価

1927年にドイツのベルリンで実際に起こった事件 "シュテークリッツ校の悲劇"を元にしている。

貧しい奨学生パウルは、はじめてギュンターに別荘に誘われて、彼の妹ヒルデに会えると思って喜んで行く。美人のヒルデは恋多き少女で、パウルは彼女の思わせぶりな態度に翻弄される。ヒルデは、恋人がいるようで、その恋人は…。湖畔の別荘で、仲間たちと荒廃したパーティをして過ごす週末の3日間、愛の幸せと失望が交じり合い…。

この時代に、この物語って早熟というのか、40年くらい先をいってるような。
ゲイ、バイ、自殺、自由…。裕福な学生たちが集まった週末の行く末。
フランスっぽい人生観を語る場面も結構挟まれるのに、ドイツ映画、舞台もドイツ。

実話ベースなので、こういうことがあったんだってくらいの感想でした。もっと映像美の連続とか、友情とかを期待したので、私の想像とはちょっと違いました。
Uknow

Uknowの感想・評価

3.5

このレビューはネタバレを含みます

我々パウル・クランツと
ギュンター・シェラーは
ここに真実を記す
今夜我々は復讐する
我々が愛しその愛を裏切ったものたちに
復讐したら微笑みながらこの世をさろう
それだけだ

天地万物に告ぐ
全宇宙のほんの一部がこの世を去る
一細胞の死は取るに足りないことだ
すぐ忘れられる
命は惜しくない
この世で一瞬輝いた光が灰になるだけだ

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シュテークリッツ校の悲劇(1927年)を基にした作品

ベルリンの寄宿学校に通う少年、パウルとギュンター。
家庭環境も性格もまったく対照的な二人だったが、ある“秘め事”のために結束する。
そして、友人たちと訪れた静かな湖畔の別荘。
光に溢れたその場所が、やがて惨劇の舞台となる。
パウル:貧民街出身の奨学生、19歳
ギュンター:実業家の息子、学友
ヒルデ:ギュンターの妹、15歳、性に奔放
ハンス:ヒルデの恋人、18歳
(wiki他)
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自殺クラブのルールは以下の通りである
 会員はパウル・クランツとギュンター・シェラー
 1.自殺クラブの名称は“フェオ(完璧な死)”とする
 2.我々が死ぬ理由は愛のみ
 3.我々が殺す理由も愛のみだ
 だから我々は愛が消えた瞬間に死を選び
 愛を奪ったものを道連れにすると誓う
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愛が僕に最後の手段を取らせる
世の中には
男が抵抗できないほど魅力的な女性がいる


いつのまにか君がそばにいる
君は何者で何を求めているのか
僕の愛を求めてここにいるのか?
君なしじゃ僕は孤独に
耐えられないのか?
もう少しそばにいて
代わり映えしない平凡な毎日に
変化が訪れるまで
いつも君がいる
もし君がさる時は
僕もついて行く

夢みるだけの愛は
肝心な時役に立たない
でも銃の引き金は決して引かないで
多くの涙が流されるだけ
何の価値もない

分からない
恋は束の間だ
過ぎ去って行く

真の幸せはおそらく一生に一度しかこない
一度きりだ
その後は罰が待っている
厳しい罰だ
幸福の瞬間を一生忘れられない間に
その時が訪れたら人生に別れを告げるんだ
自分が一番幸せな時に
そうさ
絶頂の時に

人間には二種類ある
愛するものと愛されるものだ

彼は長い人生を一人で生きるのよ

・生きるのに疲れたものの自殺クラブ
・車のギアの操作方法が面白い
・アブサン
・星占いやって見たいし欲しい!天体模型とか、時計とか美しいよね
・一人の男をはさんだ兄妹間の性的関係ってちょっとドリーマーズみある
・パウルが1931年に出版した『住みか』は1933年5月ナチスの焚書の火にくべられる
 1933年アメリカに亡命

 海外の人って結構すぐ湖とか川に飛び込むけど、底の見えない湖ってなんかいそうで怖くて入れない(´・ω・`)
 昔、友達の家の近くの農業用のでっかい池に大きな亀がいて子供が引きずられたって聞いたのトラウマ(都市伝説並みの話なんだろうけど)

 愛を捧げられるものたちの傲慢さと、愛を捧げるものの悲嘆。
 若い勢いって愚かでもあるし、その時限りのうつくしさもどこかある。
 
_
P.S.
僕等がいなくなっても嘆かないでくれ
一筋の涙も流さず
楽しかった時を思い出してくれ
僕等は生きてこれこそが正しい道だ
後悔はない
にむう

にむうの感想・評価

3.7
ドイツ/90分

【※鑑賞当時に書いたレビューのコピペです👐】

「僕らは一番幸せな瞬間にこの世を去るべきだと思わないか?」

ふうんそれってどんな瞬間?とおもってみた映画。 ちなみに実話が元になってるそうです。

こじらせた若者が引き起こす悲劇なんだけどなんだか美しいと感じてしまい困った、ドイツはずるい、ドイツの若者はずるい
自分の中に確固たる信念を持っている人は目つきが違うよね、たとえその思想が狂っていたとしても…引き寄せられるものを感じてしまうのはやっぱりギュンター役の青年が美しいからなのかな。というか美形揃いなので映画の説得力が星1個分ほど底上げされてる
美しさとは、説得力…という気分になる

小悪魔ヒルデちゃんがかわいかった…
見終わったあとのこの虚無感・・なんともいえない 刺さる人にはものすごい深いところまで刺さりそうな映画
寄宿学校の友人と一緒に過ごした夏の別荘で実際に起こった"シュテークリッツ校の悲劇"を元にした作品。90分の映画なのであっという間に観終わり、心には重苦しいものが残りました。
アウグスト・ディール演じるギュンターの艶めかしさがたまらない。

割と説明のないまま話が進むため、あらすじと登場人物たちの関係を把握してから観る方がおススメです。
10年以上ぶりに鑑賞。
まるで小説みたいだけど、実話っていうのがすごい…。何とも言えない気持ちになるなぁ。
若さゆえの美しさや情熱、脆さや愚かさがすべて詰まっていた。
舞台が1920年代のドイツなので、映像もそれっぽくてとても綺麗だし、ふと流れる音楽も心地良い。
この世界観にすっかり酔ってしまった。
小夏

小夏の感想・評価

3.2
思春期のあれこれ。

雰囲気がとてもいい。
役者も良かった。
内容としては、痴情のもつれによる殺人事件の顛末、というだけなんだけど…
ダニエル・ブリュールが初々しい。
俳優陣の、若さゆえの美しさと危うさをじっくり映しているのと、時々詩篇だとか狂気じみた言動だとか挟まれて気怠い感じなので、何となくミニシアター系良作に見えるような雰囲気になってる。
Jeffrey

Jeffreyの感想・評価

2.5
‪「青い棘」‬
‪このナイーブなルックスを持つブリュールとディール…この美しき青年が起す事件。これは後に“シュテークリッツ校の悲劇”とベルリン中に知り渡る。本作は愛が巻き起こす狂気の若者を描写した作風で青春期に感じる絶望や情熱が湖のある別荘で最悪な形として現れ、彼等の楽園の崩壊が始まる。‬
ねまる

ねまるの感想・評価

3.6
「僕らは一番美しい瞬間に、この世を去るべきだと思わないか?」

ちょっと前の文学にありそうなテーマですが、なんと実話です。

1927年ドイツで実際に起きた、"シュテークリッツ校の悲劇"という事件を映画化してます。

知らなくても分かるので、事件の詳細は割愛。

出てくる登場人物が
パウル(19♂) ギュンターについていくよ
ギュンター(19?♂)ハンス、やり直そう
ヒルデ(15♀) 一人になんて選びたくないの
エリ(15?♀)ヒルデを好きでいいから私を憐れまないで
ハンス(18♂)ヒルデ、愛してる

愛される者と愛する者。
人間にはこの2つのタイプがいる。
愛される者には愛する者の苦しさが分からないんだろうよ。

この事件の真相そのものというより、
なぜこの悲劇が起きたのか?
若いからこその極端で危うい、でも儚く美しい心を、美しい映像とキャストと共に切り取った映画。

原題を訳すると
「思考において愛が何の役に立つのか?」
という感じらしい。
疑問文をタイトルにしてるのは面白いけど、「青い棘」も青春の中の狂気が感じられるいいタイトルだね。
とにかく美しい。
夢の中のような青春時代真っ只中、
というのが映像からばしばしと伝わった。
光と影、特に肌のなまめかしさが印象に残る。

BGMの使い方も視聴者にわかりやすく感情を与えてくれた。
大人がこの作品を観たら『青い』と言うのだろうか?
美少女であるヒロインの美しさは陶器のようなニセモノに感じた。
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