ホイットモア大統領

ライジング・サンのホイットモア大統領のレビュー・感想・評価

ライジング・サン(1993年製作の映画)
3.5
追悼ショーン・コネリー③

「センパイだかアップル・パイだか…」

L.A.に進出した日系企業ナカモト・グループの祝賀パーティーで、コールガールが殺害される事件が発生。
捜査を任された嫌われ者の敏腕警部コネリーが、スナイプスと共に三度日本人と邂逅するハリウッド版『相棒』

スピードラーニングで日本語を学ぶスナイプス。
そのスナイプスに “先輩” “後輩” を教えるコネリー。

でも、コネリーさんの日本語が、
「フザケルナ!ソコヲドケ!デテユケ!ワカランノカ!」
「I am very very オコッタ!!!」
で、可愛さしかない!笑

てか、『プレシディオの男たち』で見せた親指だけで敵を倒すあれ、またやってるー!!!嬉しい笑

他にも社長といえばマコ岩松に、レイ・ワイズ、スティーヴ・ブシェミと、メンツが濃過ぎ!!!!
でも何より、エディ・坂村ことケイリー=ヒロユキ・タガワさんが主役を食う暴れっぷりを見せる!!

カラオケやダンスを楽しむタガワさん(意外に上手いのが何か腹立つw)。
ハメ撮りと変態プレイを好むタガワさん。
女体盛りを楽しむタガワさん。
ふんどし一丁で逃亡するタガワさん。

タガワさんがライジング・サンやで!!!

一方、「水銀入りの魚なら温度計を食ってやる」、「日本刀でケツに “万歳” と刻まれたいのか」等々、事あるごとにジャパニーズ・ブラック・ジョークをとばすハーヴェイ・カイテル警部補も素敵。

1番笑ったのは、カイテル警部補がスタイルの良いアメリカ人女性の乳首に日本酒をつけて舐めるタガワさんに怒るシーン。「天然資源を全て奪う気か!」

…という前半に対して、真相が明らかになるにつれてトーン・ダウンする後半が残念。というより全体的に地味。一応スナイプスのカンフーもあるけど…
てかこれ、マイケル・クライトン原作兼脚本だよな笑

しかし、“もう一つの真相” が切なげなのと、解決したかに思えた事件が実は表面上に過ぎないことを示唆するラストの余韻に、日本の侘び寂びを感じた。