でしょうかな

エミリー・ローズのでしょうかなのレビュー・感想・評価

エミリー・ローズ(2005年製作の映画)
3.3
やり手弁護士のエリンは、エミリー・ローズなる少女を悪魔祓いの末に死なせてしまったという神父を弁護する。不可知論者の彼女は神父の言葉を疑っていたが、裁判が進むうちに、何かが起きていることに気付く。

アンネリーゼ・ミシェル事件をモチーフにした映画。「エクソシスト」が面白かったので、その流れで同じく実話モチーフの悪魔祓い映画である本作を観賞。
…あんま面白くねーな。求めてたのとなんか違う。もうちょいビシバシやりあうのかと思いきや、普通に弁護側めちゃくちゃ劣勢だし。大逆転があるでもなし。両論を取り上げて考えさせる作品とするには、悪魔祓いの場面はあまりにショッキングで偏っているように思うし、不可知論者の弁護士の周囲で不審な出来事が立て続けに起こるのも、何か胡散臭さを感じる。最終弁論も、これは精々、神父に悪意が無かったというくらいしか言えないんじゃないか?それなら同意するが、作中で言われているような悪魔がいるかいないかという問いを発する段階に達しているとは思えない。だからどうも検察側の方がしっかりしているように感じる。
あと、弁護士のキャラ付けがなんか安っぽいっつーか…「利己的な腕利き弁護士がなんやかんやあって良心に目覚める」みたいなのを、こういう題材でやられてもねえ…。
悪魔祓いのシーン自体は迫真の演技で見入ったが、それ以外はもやっとボール。
でしょうかな

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