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マトリックスのろいろいのレビュー・感想・評価

マトリックス(1999年製作の映画)
4.8
💠favorite line💠
"I'm not afraid anymore.The Oracle told me......that I'd fall in love with that man. The man that I love would be the One.So you see......you can't be dead.You can't be......because I love you.You hear me?I love you."

🎞️story&information🎞️
凄腕ハッカーのネオは、最近”起きてもまだ夢を見ているような感覚”に悩まされていた。
そんなある日、自宅のコンピュータ画面に、不思議なメッセージが届く。
正体不明の美女トリニティーに導かれて、ネオはモーフィアスという男と出会う。
そこで見せられた世界の真実とは。やがて、人類の命運をかけた壮絶な戦いが始まる――。


監督はウォシャウスキー兄弟。

当時ハリウッドで一般的でなかった哲学的要素や東洋的なワイヤーアクションやバレットタイムが導入された事で「驚異の映像革命」などと評されたことで知られている。

実は本作、ウォシャウスキー兄弟の監督作品としては2作目。
製作をするにあたり、デビュー前に脚本のみ完成させていたマトリックスの約6000万ドルのスポンサー契約締結が行えなかったため、低予算で『バウンド』という映画を制作して高評価を得て、本作のスポンサー契約を締結するに至ったという経緯がある。
但し、当初の『ニューロマンサー』の映像化を目指した脚本ではスポンサーが付かず、脚本は『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』に着想を得る方向性で書き直されたことは有名。

ちなみに、『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』の監督・押井はマトリックスがあまり好きではなく、
自分の演出が実写になるとこれほど恥ずかしいものだったのかと思い知らされ、恥ずかしかったと語っているらしい。

🎞️review🎞️✐✐✐✐✐✐
1999年に上映されたSFアクション作品。

アカデミー賞4部門のほか、BAFTA賞、サターン賞などを受賞した史上最高のSF映画のひとつ。
その後のハリウッドのアクション映画作品に多大な影響を与えたのは今更言うまでもない。

脚本、演出、映像美、これらが高いクオリティで融合している。
とても1999年に製作された映画とは思えない。

ストーリーは
真実を知らず仮想世界マトリックスで人生を送る主人公が、機械に支配された現実世界の救世主であることを知らされ、自分を信じて成長して行く過程を描いたもの。

ここは本当の現実なのか。
仮想世界を生きた方が幸せなのか。
少々荒っぽいストーリーなのだけど、もはやそれが気にならない圧倒的な世界観
スピーディーながら引き込まれる展開が心を掴んで決して離さない。

そして、マトリックスといばアクション。
敵の銃弾を避ける際のスローモーションでの服装・姿勢・動きは美しく芸術的。
まるで映画の中で繰り広げられる演武。

振付師として招かれたのはのユエン・ウーピン。
本格的ワイヤー・アクションも納得できる。

ちなみに、
題名の「マトリックス」とはラテン語。
母から派生した語で”子宮”の意味。
なぜ"子宮"なのかは観て貰えればわかる。

最期のキスのシーン。
現実世界でのキスだからこその意味があるのだと思う。

歴史に残るSF作品の本作、まだ見ていない人がいるのなら是非1度は観てみて欲しい。

以下余談
キリスト教を知らないと理解できない。とか高飛車な評価をしている人がいるらしいけど、
知らないと理解できないなんてことは微塵も無いので気軽に見て欲しい。

スプーン曲げのシーンの「スプーンはここにはないんだよ」は
存在の哲学を大学の講義で齧っていれば理解できるはず。

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story:amazon prime参考
information:Wiki参考
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