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天外者のろいろいのレビュー・感想・評価

天外者(2020年製作の映画)
3.0
💠favorite line💠
"見たらよか。俺がそんな国をつくってやる。"

🎞️catch phrase🎞️
『時代を超え、志は未来に生き続ける――』

🎞️story&information🎞️
江戸末期、ペリー来航に震撼した日本の片隅で、新しい時代の到来を敏感に察知した若き二人の青年武士が全速力で駆け抜ける 。
五代才助と坂本龍馬。二人はなぜか、大勢の侍に命を狙われている。
日本の未来を遠くまで見据える二人の人生が、この瞬間、重なり始める。
攘夷か、開国か。五代は激しい内輪揉めには目もくれず、世界に目を向けていた。
そんな折、遊女のはると出会い「自由な夢を見たい」という想いに駆られ、誰もが夢見ることのできる国をつくるため坂本龍馬、岩崎弥太郎、伊藤博文らと志を共にするのであった――。


監督は田中光敏。

2020年7月18日に亡くなった三浦春馬の遺作。
タイトルの「てんがらもん」とは、鹿児島の方言で「すごい才能の持ち主」のこと。

2013年に五代友厚の「志」を次世代に継承すべく、
製作総指揮の廣田稔を始めとした市民有志が「五代プロジェクト」を立ち上げる形で製作された作品。

🎞️review🎞️✐✐✐✐✐✐
2020年に上映された群像時代劇作品。

7年がかりで公開にこぎつけたいわば市民映画。
スポンサーも大手企業はほんのわずかで中小企業など相当な苦労が伺える。

ストーリーは
日本の未来の為に全身全霊で駆け抜け生き抜いた五代友厚の人生を描いている。

そんな五代友厚を演じるのは三浦春馬。
品のある顔立ちに凄まじい気迫が混ざって、素晴らしい演技だった。

ただ、脚本に難がある。
幕末から維新後の複雑な日本を描くには2時間は短過ぎる。
五代友厚が成してきたことをほぼ描けていない。
なので視聴した人のほとんどが、「五代友厚って何をした人なの?」となる。
しかも、ナレーションがトーマス・グラバーなのに彼自身が本作で空気。

日本に五代友厚という大阪経済界の重鎮がいたという入門編としてならおススメしたい。

三浦春馬、あなたこそ"天外者"だと私は思う。

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story:amazon prime参考
information:Wiki参考
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