💠favorite line💠
"あんたみたいなのは最悪だ。だけどね、見た目が綺麗で、人間ができてて、自分にいい思いさせてくれるような完璧な人をみんな探してると思ってるんですか?そういうもんじゃないんだよ。"
🎞️catch phrase🎞️
『好きで、好きで、苦しくて、幸せ』
🎞️story&information🎞️
学生時代から「自分を好きになってくれる女性」と、受け身の恋愛ばかりを繰り返してきた、大伴恭一。
ある日、大学の後輩・今ヶ瀬渉と7年ぶりに再会。
「昔からずっと好きだった」と突然想いを告げられる。
戸惑いを隠せない恭一だったが、今ヶ瀬のペースに乗せられ、ふたりは一緒に暮らすことに――。
監督は行定勲。
🎞️review🎞️✐✐✐✐✐✐
2020年に上映されたBL作品。
どうもかなり原作とは違うらしいので、原作好きな人は注意です。
妻もいる異性愛者・大伴恭一と、彼を想うゲイ・今ヶ瀬渉の触れ合いを濃密に描いた良質な恋愛映画。
主人公の大伴は「クズofクズ」。
無意識に人の好意に甘え、愛してくれる人間を嗅ぎつけ、人の心に入り込む。
それでありながら常に受け身で、相手の言葉を待っている。
そう、天性のモテ男。
愛されたら自分もその人を愛すけど、別の誰かに"愛している"と言われたらその愛を試さずにはいられない男。
そう、どうしようもないクズ男。
一方今ヶ瀬はゲイ。
無償の愛を主人公に与えても、ヘテロセクシュアルの主人公には言葉ではなく行動を要求してしまう。
だから本作では性描写が多い。
けれど愛が手に入りそうになると不安になり、離れてしまう。
主人公を心底愛しているからこそ醜くて不安定な男。
そんな2人が織りなす物語は最後まで見ていて飽きなかった。
それも大伴恭一を演じた大倉忠義と
今ヶ瀬渉を演じた成田凌の身体を張った熱演があったからだろうと思う。
ラストは
灰皿をきれいに洗い、カーテンを変え、誰もいなくなった部屋で一人、今ヶ瀬が座っていた椅子に腰かける主人公の姿で終わる。
あの部屋に今ヶ瀬は帰ってくるだろうか。
甘いだけじゃない、リアルな大人の恋愛が突き刺ささる本作、性描写に抵抗のない人なら見てみて欲しい。
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story:amazon prime参考
information:Wiki参考