刑務所のリタ・ヘイワース。
希望と意志と人間の尊厳。
妻と愛人殺しの罪を問われたアンディ・デュフレーン。
冤罪にも関わらず彼は終身刑となり、重犯罪者ばかりが収監されるショーシャンク刑務所に送致されることとなる。
優秀な銀行員だったアンディはその知識を利用し、署長や看守の税金対策を引き受け、刑務所内で独自の地位を築いてゆく。
調達係のレッドらとも友好関係を築き始めたある日、アンディの無実を裏付ける証拠が発見されるが、アンディの能力を惜しむ所長は、その事実を握りつぶしてしまう。
アンディはレッドから仕入れたリタ・ヘイワースのポスターに「ある計画」を隠し、長い年月を掛けた計画を実行することになる...。
非常に優良な作品であることは、間違いなし。
許されない罪を犯した受刑者たちの話ではあるが、人間の尊厳を維持することの大切さを考えさせられた。
希望を持つことがいかに重要か、そして、自ら道を切り開こうとする意思がいかに大切かを考えさせられる。
アンディは「ある計画」を進めることで、レッドはアンディとの約束を信じ抜くことで、辛うじて人間であることを保てたのだろう。
我々の目の前にある社会生活、人生においても学ぶことが多い物語だと思う。
そして、ラストシーンは美しく感動的だ。
だが、その直前、出所したレッドの言葉で終わった方が好みかな。
「国境を越えられるだろうか…、友に会えるだろうか…、海は青いだろうか…、それが俺の希望だ」
非常に心に残る物語だ。
ハナマル!
2016/07/17
2017/01/13 ネタバレ解除
2018/07/18 一部修正