広島カップ

海の上のピアニストの広島カップのレビュー・感想・評価

海の上のピアニスト(1998年製作の映画)
4.0
船の上で生れ一生涯地面に両の脚を着けることの無かったピアニストの話。

大人のお伽噺の要素が一杯盛り込まれてますし、テーマ性も特に見当たらないし、エンニオ・モリコーネの音楽が美しいし、トルナトーレの語り口は優しいし、1900年の豪華客船は見事だし、天才ピアノマンの話としてレイドバックして鑑賞にドッブリ浸れます。

船の上に生涯を浮かべ、
鍵盤たたいて老いを迎ふる者は、
日々旅にして旅をすみかとす…

なんて芭蕉翁の一文を捩ってみたくなります。
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