前作の前振り
そのままに…
生命の泉を追う
新たなフェーズに
突入した
奇人冒険活劇!
「パイレーツ・オブ・カリビアン
生命の泉」
ジャック・スパロウが真なる主役となったシリーズ第4弾。だが…。
大英帝国首都ロンドン。ジャック・スパロウは捕らえられたギブスの救出に成功したかに見えたが、再び捕まり、英国王ジョージ二世に謁見させられる。彼の目的はジャックが知ると言われた永遠の生命を与える生命の泉の場所。スペインより早くそれを得る事だった。そしてその場には公賊となったバルボッサの姿も。命からがら逃げ出した彼は嘗ての恋人アンジェリカに出会うが…。
アンジェリカ&その父、大海賊黒髭とバルボッサ率いる英軍、そしてスペイン軍の三つ巴の争奪戦に巻き込まれたジャックの運命や如何に…と言うアドベンチャー色が強くなった作品。
生命の泉と言うわかりやすいお宝を巡る争奪戦と言うわかりやすさはまずまず。前作までの騙し騙されと言う寄り道が少なくなり、見やすくなってます。その点に惹かれていた方からは減点なんでしょうけど…。
キーラ・ナイトレイ&オーランド・ブルームに出演を断られていた様ですから、シンプルにせざる得ない部分はあるでしょうね。前作ラストで彼らのお話は一旦の終わりでしたし。その代わりにラテン系のエロス漂うペネロペ・クルスが登場。ジャックとのコンビはどこか、峰不二子とルパンを思わせる展開でその美貌と共に好感でした。
バルボッサの役割の比重も高まり、敵か味方か、なんとも言えない関係に銭形とルパンを見ちゃうのは穿ち過ぎかな。銭形活躍回並にらしさが出てますけどね(^^)
バルボッサ、ジェフリー・ラッシュに対抗できるのはやはりこの方、黒髭にイアン・マクシェーン。その強面ぶりは中々ですが、シナリオ上イマイチかなと言う役どころ。まぁ深海の化物の後ではちとキツイかな…(笑)
争奪戦になったからには、ラストは生命の泉が舞台になるのですが、ここは今一つ。陸戦でセット撮影みたいで広がりがなく、前作の嵐の大海戦に比べ迫力が落ちますし、ちょっと拍子抜けしてしまうんですよね。ジャック・スパロウらしいギミックはあってそこは良いんですが。
戦闘シーンの迫力は中盤にある人魚との戦いの方があったんじゃないかな。盛り上がりの構成も故にイマイチですか…。
人魚は美しさの中に怖さがあるファンタジー世界の住人。エリザベス&ウィルの代わりにサム・フランクリン演じる宣教師さんとの純愛が用意されてますが…これはジャックとほぼ絡まないのが難点で、なくて良いと言う意見もその辺りからでしょう。
アクションや派手な展開は前作に比べ劣りますし、人気キャラである2人が出てないのも痛手かな…。ペネロペ・クルス1人では埋めきれない…。ただ比較的ジャック・スパロウがメインで前に出て来るのでジョニー・デップの頑張りがやはりこのシリーズを支えてます。
では…最終作へいきましょう。だいぶ飽きてきてますが(笑)